保証人や、連帯保証人はテレビや新聞などで散々リスクが大きいと言われています。
それもそのはず、他人がお金を返さなければ、支払わないといけないのです。
私の大学時代の友人Ａは、同じく大学の友人Ｂの連帯
保証人になりました。
彼らはとても仲がよく、関係は良好だったのです。
しかし、友人Ｂは多額の借金をしている状況で、既に大学の学費も滞納していたのです。
そして、連帯保証人である友人Ａに債務の取立てが向かいました。
本来ならば、まず友人Ｂの財産を徹底的に調べて、そちらから取れる分だけとってくれと言いたいところです。
通常の保証人であれば、そのように債権者に請求する事は可能なのです。
ですが、連帯保証人の場合、債権者に、まず債務者から取り立てろという権利がありません。
お金が残っているのに返さないという、不誠実な債務者の保証人になったらとても困った事になります。
そして、債務者の友人Ａはいつしか人知れず地元を離れ、雲隠れします。
続いて保証人の友人Ｂ、Ａが自己破産した旨通知を受けたのです。
この場合においても、連帯保証人は免責されません。
保証契約は債権者と保証人の契約であり、債務者との契約ではないからです。
本人は債務整理である自己破産で再スタートを切ったのに、保証人は容赦なく取り立てにあうのです。
友人Ｂは多額の債務を親から借りたお金で返済し、この件は二度と口に出さないほど傷付いてしまいました。
