◎繁殖上の問題◎
スコに限らず純血種では、不適切な繁殖が原因といわれるいろいろな病気や障害があります。もちろん突発的な場合もあります。でもブリーダーさんが注意すれば、さけられる問題が多いのも事実です。、飼う側が予備知識を持つことも大切です。◎骨瘤について◎
スコの骨瘤は耳折れのスコにのみ起こります。この場合両親は必ず耳折れです。多くの場合は、短く太い尾は高確率でおこるようです。骨瘤は骨間の軟骨の異形成・骨化異常で、人間の慢性関節リウマチによく似た症状を示します。人間のリウマチは自己免疫疾患なので、全く同じに捉えることはできませんが(わかりやすく言えば)はじめは尾から後肢へ、前肢そして脊椎と広がります、後肢だけで止まるか、前肢、脊椎と広がるかはその子が持って生まれた運です。
四肢の握りの部分の骨が石灰化しグローブのようになり、早い場合では生後4か月ごろから始まり成長に伴いひどくなります。生後2-3か月でははっきりと分からない場合がほとんどですので、特に両親についての情報のない耳折れのスコを飼われる場合は4か月以上の子を迎えることをお勧めします。症例を多く診ている獣医師であれば生後5-6か月ころからX線検査(四肢と腰部)で診断できるそうです。多くの場合は生後6-9か月で跛行や肢の挙上をはじめ、成長の止まる生後1年半くらいで進行はおさまります。
また、肢を挙上するだけの場合は骨瘤とは言いがたく、血統との照合なくして骨瘤であると判断するのは困難だと思います。進行状況により症状の程度はさまざまなため治療(対症療法で完治はしません)も異なります。そして重度の骨瘤はかなりの痛みを伴うようです。ひどい場合は腰椎にも起こるため、起立不能になる子もいます。体重の負荷によって、複雑骨折に至る場合もあります。「痛み」というのは人間でも個人差がありますし、程度によらず泣き叫ぶほどの痛みを伴う場合、痛み止めを一生投与するしか痛みを止める方法はありません。
主に行われる処置は手術とペインコントロール(痛みの調節)です。
足や肘にかかる負荷をできるだけ軽減するため、肥満には十分に注意し、また、寒い時期の冷えに注意するなど生活上の問題点も除いてください。たとえば床がフローリングなら、カーペットを敷くなどして激しい運動も極力控えてくださいね。コンドロイチンを与えると関節炎を緩和するそうですので、コンドロイチンの添加されたフードに切り替えたりするのもいいですね。
そして、骨瘤の子は必ず避妊・去勢してください。
ブリーダーとしてのモラルを守ってスコにはきちんとした繁殖を心がけて行きたいと思います。
お耳が珍しいからと折れ耳同士での繁殖をしたり(ペットショップ)又中にはブリーダーではなくってブローカーになってしまっている方もいます。
せめてお金を貰って販売するのであれば猫ちゃん責任を持って繁殖してもらいたいです!(全てのショップが折れ同士での繁殖ではないですがね)
☆尾の硬化☆
尾の異常は尾の先から現れるのではなく、根元のほうから始まります。正しく交配していても現段階では出る可能性があります。異種交配していても起きてしまう可能性もあるのです。ただし正しい交配の場合は骨瘤にはならないため、ペットとして飼われるのであれば何ら問題はありません。しかし両親が折れ耳の場合、尾だけの問題で済む保証はどこにもありません。年齢(2歳以上)による軟骨の硬化はスコ以外でも起こる場合があり、これは考慮されるべき問題と思います。キンクテイルともまた違うのです。キンクテイルとは(俗にキック)キンクテイルはスコ以外の猫種でも起こる尾椎の異常で、1か所以上の尾椎の骨の形の異常による尾だけの異常です。ボブテイル(尻尾の曲がった猫)とは違います。ボブティル以外純血種の猫ちゃんは尻尾は曲がっていたらいけないのです!キンクテイルは子孫に遺伝しますので、キンクテイルの子を親猫にしてはいけません
☆内臓奇形☆ 近親交配を行った場合、どの猫種でも起こる可能性があります。親子や同胎の交配ばかりが近親交配ではありません。スコの場合どんなに血統を離しても、異種交配しか手はないのです。他の猫種にも起こる可能性はあります。 他の猫種に比べ内臓奇形を伴う可能性は圧倒的に高いと思ってください。だからこそ、耳折れ同士の交配は絶対に避けなければなりません。アメリカンショートヘアーやブリティシュショートヘアーの存在がとても重要なのはこのためです。また異種交配(ハイブリッド)に使うアメリカンショートヘアー、ブリティシュショートヘアーの血統内容の検討も必要です。また、内蔵奇形と通常の内臓疾患はまた別のものですので、ご注意ください。
○遺伝性嚢胞腎○
常染色体の異常によって起こる遺伝性の腎臓病(腎臓に小部屋ができてしまう)です。ペルシャやエキゾチックでよく見られると言われています。スコも改良段階でペルシャやエキゾとの交配歴があり、現在もアメリカンショートヘアーやブリティシュショートヘアーとの異種交配が認められている為(これらの猫種もペルシャとの異種交配を許された時期があります)検査する必要があるといえます。
○肥大型心筋症○
メインクーンでは注意の呼びかけられている病気ですが、アメショーやブリでも起こります。メインクーンほど重症ではないようですが、この病気は発症年齢がまちまちなため、キャリアであることに気づかずに繁殖されるケースがあります。もしも自分の猫ちゃんがこの病気になった場合は、両親か少なくとも片親が程度の差はあってもこの病気であると言えます。オスよりもメスのほうが発症が遅いという統計結果があるので安全が確認されるまでは繁殖しないほうが賢明です。この病気にかかった子猫を作出したペアでの繁殖をストップ(組み合わせを変えどちらが原因なのか探る)するなど、適切に対応する必要があります。系統の調査で短命な系統である場合、繁殖は避けた方がいいかもしれません。スコもアメショーやブリとハイブリッドしますし、注意が必要でスコでも注意しなければならない病気ですね!立ち耳のスコちゃんが大切なのに・・・折れ耳ちゃんばかりがもてはやされています(立ち耳ちゃんも本当に可愛いです)ショーも出られるのは折れ耳ちゃんです。私は立ち耳ちゃんのショーもあっても良いと考えます(ハウスホールドペットには参加できますが、交配しない猫になります)いつか立ち耳ちゃんだけのショーをしてみたいと考えますが・・・私にはできないかもね〜HPでやって見たいと思いますが・・・