謎めいた男が最高にカッコ良いと思ってた中学時代。
もともと空気的存在だったので俺の存在に気付く奴など教室内には居ない。
それを利用して、談笑してる可愛い女子の真後ろにいつの間にか立っていて、驚いた女子に顔を見上げられると、「フッ」と笑うのを繰り返していた。
他にも、女子が教室に入ってくるときは入り口の横に立ってたり、帰りの時間では下駄箱の裏から現れたり
出会い系、常に一歩一歩を地面に馴染ませるような足運びをしたり…
そんなキモピザな俺についたあだ名(つーか陰の呼び名)は『キモパイ』
キモいスパイの略称らしい。