先日書いた試験的開腹の続きです。
子宮と卵巣を摘出したワンコはあいかわらず食欲が出ませんでした。
抜糸に来てもらいましたが、状況は手術の前と大差ありませんでした。
CRPも高く、残念ながら試験的開腹はうまくいかなかったことになります。
手術当日、頚部のあたりにできた腫瘍が偶然見つかり、それを一部摘出して検査に出していましたが、結果的には最悪の悪性腫瘍でした。
飼い主さんにその結果を伝えること、治療をしても余命がかなり残り少ないことを伝えることを胃に穴があくような思いで話します。
大丈夫、助かるよ〜って、嘘をつきたいと思うのですが、僕にはできません。
いくつかの治療オプションを伝えます。
変な話ですが、同じ病気であっても動物の場合、いくつものオプションがあります。
すなわち、経済的な面、飼い主さんの自由になる時間的な面、技術的な面などさまざな角度からお話しをしました。
飼い主さんは大学病院でのセカンドオピニオン及び、治療を希望されました、
近いうちに大学病院へ行かれます。
大学は近くにはありません。
車で数時間はかかります。
大学病院に行っても、予後(今後の様子や残された寿命)には大差ないと思います。
でも、ご自分のやれることをやってやりたいという飼い主さんのお気持ちを最優先しました。
ワンコには頑張って欲しいな〜。
飼い主さんは無理をせず、心に余裕を持って見守って欲しいと思います。
僕も頑張らねばと思います。