普通の動物病院の診療日記

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shu

小さな町の動物病院の獣医師です。

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一酸化炭素中毒

数日前のことです。

お昼前に、まだ数ヶ月齢の小型犬の飼い主さんから電話がかかってきました。

「こたつから出てきたらふらふらして横になってるんですけど大丈夫でしょうか・・・?」

「それは電気ごたつですか?」

「いいえ、豆炭の掘りごたつなんです・・・。」

「大至急連れてきてください。」

 

そうですね、炭のこたつの中に入っていると、一酸化炭素中毒にかかることがあります。

幸い、このわんちゃんは半日ほど酸素吸入をしていてすっかり元気になって帰りました。

後遺症なども出ていないようです。

 

掘りごたつ以外にも、車庫の中で車の暖機運転をされる方は車庫の中で飼っておられる動物には注意してくださいね。

また、車庫内でエンジンをかけた車の中に、動物を置きっぱなしというのも止めたほうがよいでしょう。

 

僕らも動物も身体には酸素が必要です。

赤血球にはヘモグロビンという物質があります。

鉄を含んでおり、これに酸素がくっついて肺から全身へと運ばれます。

一酸化炭素は酸素よりもずっと強い結合能力でこのヘモグロビンにくっついてしまい、なかなか離れてくれません。

そのため、身体は酸欠状態になり、重症だと亡くなることもあります。

 

無臭なのでやっかいです。

 

特に冬場は気をつけましょうね。

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この記事への返信
こんばんはv

一酸化炭素中毒。
耳にしたことはありましたが、動物も中毒になるとははじめて知りました。
ビックリです(^^;)
先生の記事、本当に役に立ちます^^
これからもいろいろなことを学ばせてください!!
よろしくお願いします。
Posted by 友夢 | 22:40:08, Dec 16, 2006
おひさしぶりです。
最近は少ない炭のコタツ。
大変なことにならなくて良かったですね。
人間の日常の些細なことにも、危険はいっぱい。
家の中でも何が起きるか考えておかないといけませんね〜。
Posted by シゲルのママ | 20:52:23, Dec 17, 2006
こういうことがあるんですね。
わんちゃん、無事でよかったです。
動物は小さいから、人間よりも大変になりそうです。
今回書かれていることは、うちでは心配ないですが
知識として覚えておきますね。
Posted by まきっころ | 13:48:45, Dec 18, 2006
動物も無臭ではわかりませんものね、車庫内でのエンジンかけっぱなしのおきっぱなしは気をつけます。
後展覧会の会場でエンジンの噴出し口の前にゲージを置いたりしないように気をつけます。
ありがとうございました。
Posted by コロスケ | 19:11:11, Dec 18, 2006
返信が遅くなりすいませんでした。

友夢さん、おはようございます。
動物にも中毒はありますよー。
人間に悪いものは動物たちにも(エキゾたちにも)ほとんど悪いって思ってくださいね。

シゲルのママさん、おはようございます。
昔、昔、実家にあった掘りごたつの中にもぐって遊んで、出てきたときになんとなくふらふらしていたような記憶が・・・。
これってむちゃくちゃ危なかったのかもしれませんね(汗)。

まきっころさん、おはようございます。
そうですね、どこか頭の隅っこのほうにでも置いておいてください。
避けることができることは避けるのが一番ですもんね。

コロスケさん、おはようございます。
こちらこそ、いつもありがとうございます。
今回の記事はほとんどのみなさんが知っておられることだったと思います。
ですが、事故って意外とこういう当たり前のようなことから起こりえますから、自分も含め、再認識したいと思いました。
Posted by shu | 09:52:05, Dec 19, 2006


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