数日前のことです。
お昼前に、まだ数ヶ月齢の小型犬の飼い主さんから電話がかかってきました。
「こたつから出てきたらふらふらして横になってるんですけど大丈夫でしょうか・・・?」
「それは電気ごたつですか?」
「いいえ、豆炭の掘りごたつなんです・・・。」
「大至急連れてきてください。」
そうですね、炭のこたつの中に入っていると、一酸化炭素中毒にかかることがあります。
幸い、このわんちゃんは半日ほど酸素吸入をしていてすっかり元気になって帰りました。
後遺症なども出ていないようです。
掘りごたつ以外にも、車庫の中で車の暖機運転をされる方は車庫の中で飼っておられる動物には注意してくださいね。
また、車庫内でエンジンをかけた車の中に、動物を置きっぱなしというのも止めたほうがよいでしょう。
僕らも動物も身体には酸素が必要です。
赤血球にはヘモグロビンという物質があります。
鉄を含んでおり、これに酸素がくっついて肺から全身へと運ばれます。
一酸化炭素は酸素よりもずっと強い結合能力でこのヘモグロビンにくっついてしまい、なかなか離れてくれません。
そのため、身体は酸欠状態になり、重症だと亡くなることもあります。
無臭なのでやっかいです。
特に冬場は気をつけましょうね。