明日、明後日、大阪へ行きます。
今夜から開催される「動物臨床医学会年次大会」へ参加するためです。
以前にも書いたことがありますね。
大きな学会です。
明日、明後日は休診にするため、診察の必要な動物君達には、多めに薬を渡したり、信用できる近くの病院を紹介したり。
スタッフも3人一緒に行きます。
留守番スタッフや獣医師である嫁さんは2日間のリラックスディって予定でした。
ところが・・・、こういう日に限って、重症な動物が来るんですよね。
まず、本日最初の手術。
小さい時に交通事故に遭い、脊椎骨折と骨盤骨折のため、骨盤腔が非常に狭くなり、ウンチが出にくかったニャンコ。
尿も自分ではできません。
飼い主さんが毎日何度か膀胱を押さえて排尿させています。
そして巨大結腸症になっていたけど、なんとか頑張っていたニャンコ。
ついに完全に糞が詰まり、もうどうにもならなくなってしまいました。
結腸を切除し、盲腸の近くに一部残した結腸と直腸を吻合します。
手術自体はうまくいきましたが、骨盤腔が狭いため、残った直腸内の便が硬くなって再び詰まる可能性が高いと思われました。
前途多難・・。
ほっとするのもつかの間、次はゴールデンレトリバーさんの子宮蓄膿症でした。
これまた先月の半ばから(約1ヶ月前)から具合が悪かったらしいのですが、そのおうちの他のワンコが骨肉腫になり、大学病院で手術を受けたりと大忙しの日々が続き、飼い主さんもついすべてに目が行き届かなかったという状態だったようです。
いろいろな検査の結果、本日中に手術したほうがより安全と考え、病院が終わる時間から手術を始めました。
ビッグサイズの蓄膿子宮が摘出できました。
もちろん、術後の治療も大事ですから、留守番スタッフと嫁さんの休日はなくなりました。
頑張れ、結腸切除ニャンコ、子宮蓄膿症ワンコ、そして休日返上スタッフ、嫁さん(ま、一応・笑)!