今日の夕方の飛行機で福岡へ行きます。
明日、福岡で第1回日本獣医がん研究会 リージョナルセミナー西日本大会というものが開催されます。
それに参加して勉強してくるためです。
多くの獣医師が集まると思います。
今まで何度も書いているように、最近、腫瘍性の疾患に多く出会うようになりました。
犬の死因の第一位が悪性腫瘍になりました。
日々の手術も腫瘍の摘出がかなり多くなってきています。
腫瘍は最近になって増えてきたというわけではありません。
10年前には一般の病院ではなかなか見かけることのなかった超音波エコーが、今ではほとんど当たり前のように置かれていることで、お腹の中のしこりなどが見つけやすくなったこと、また、皮膚の表面の腫瘤や体表のリンパ節などの腫脹などを飼い主さんが意識的に探すようになったことなどから、以前では気づかなかったものが多く見つけられるようになりました。
また、外でつながれて飼われていたワンコたちが室内で暮らすようになったのもやはり早期発見につながっていると思います。
ネコたちもそうですね。
そして、以前なら様子を見ましょうと言っていたかもしれない様々なしこりに対して、針を刺して細胞の検査をしたり、摘出して検査に出すこともほとんど当たり前になってきました。
より小さなうちに悪いものを発見しようという流れです。
飼い主さんたちの意識も大きく変わっており、しこりに針を刺されることや、早期に摘出することに対して抵抗が少なくなり、逆に積極的な検査や摘出を望まれるようになりました。
そして、今回の、獣医がん研究会という学会で活躍されている多くの獣医師たちが、何年も努力してこられた効果も大きいと思います。
僕は現在この学会には入っていませんが、近いうちに入ろうと思っています。
ま、とりあえず、明日は知恵熱を出さないようにしなければなりませんが(笑)。