普通の動物病院の診療日記

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小さな町の動物病院の獣医師です。

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避妊手術・去勢手術 8

1159493640203659.jpg今回はデメリットについてです。

 

まず、やはり一番最初に誰もが不安に思われるのは全身麻酔ですよね。

これはすでに書きましたので、ここでは省略します。

 

そして、手術そのものの成否、つまり、通常はほとんどありえませんが、大出血があったりとか何かの理由でうまくいかなかったらどうしようという不安もおありだと思います。

 

それから動物たちに、痛みを与えてしまうことになります。

現在、術後の痛みを取るための優れた鎮痛剤が多種出てきており、また、獣医師の世界も「動物に対して痛みを与えないようにする」ことが当たり前になってきました。

 

以前は手術の後に痛いのは当たり前だとか、痛いほうが麻酔からの覚醒がよいなどという話も聞いたことがありますが、現在では動物だって人間と同様、痛いのはかわいそう、痛みを感じないようにしてあげよう、と考えられています。

 

でも、動物たちに恐怖や少ないにしても疼痛を与えてしまうことに変わりはありませんね。

 

また、オスとメスでは異なるのですが、性ホルモンの大半を作っている性腺(精巣と卵巣)を摘出してしまうためにいくつかの問題を生じます。

手術の後に、太りやすくなるという話を聞かれることは多いだろうと思いますが、これは事実で、性ホルモンがなくなるために起こることです。

 

オスの体はメスに比べ、筋肉質でがっちりしていますが、これには性ホルモンも関与しており、蛋白質同化作用といって筋肉を作りやすくしています。

オスの性ホルモンがなくなると筋肉の代わりに脂肪が付きやすくなってしまいます。

精子を作るのにもエネルギーが必要ですし、周辺のオスと戦ってメスを獲得するために神経を使うのにもエネルギーが必要です。

発情期のメスに反応して探しまわったり、騒いだりするのにもエネルギーが必要ですね。

 

メスの性ホルモンは発情を起こしたり、乳腺を発達させ、さらに食欲抑制作用を持っています。

それがなくなることで、それらに使われていたエネルギーが余ってしまい、また食欲も増加してしまいます。

 

ただし、オスの場合もメスの場合も、この体重増加はフードによるカロリーコントロールで十分に予防できる範囲のものであることもわかっています。

しかし、フードを低カロリーのものに変更するとか、量を減らして、もっともっとと欲しがるのに我慢させなければならないこともデメリットでしょうね。

 

それから稀にですが、ホルモンの欠如による疾患も起こる可能性があります。

性ホルモン反応性脱毛などがそうです。

また、メス犬で性ホルモン失調性の尿漏れもその一つと言われていましたが、避妊手術を受けていないメス犬でも尿漏れを起こすことから、現在、性ホルモン失調性とは呼ばれなくなっています。

ですが、避妊手術を受けたメス犬のほうが、より尿漏れを起こしやすいのも事実とされています。

 

性格的には主にオスのほうですが、覇気がなくなる傾向にあります。

良く言えば、穏やかになるのですが、今までの性格と多少変わってしまう可能性もあるわけです。

 

そして、当然、お金がかかるのも飼い主さんにしてみればデメリットでしょう。

 

また、皮下に埋め込み式のインプラントで発情を抑える方法もありますが、子宮蓄膿症を起こしやすくなることが知られているため、僕はまったく使用していません。

 

避妊や去勢は「自然でないから嫌だ」とお考えの飼い主さんともよく出会います。

これもそれぞれの飼い主さんの考え方によりますよね。

ただ、本来の自然とは、強いオス犬やオス猫だけが、ケンカに勝ち残ってメスと交尾して自由に繁殖するわけですから、飼われて繁殖制限を受けたり相手を決められていること自体がすでに自然ではないと思っています。

 

まだまだ、デメリットもあるかもしれません。

 

とりあえず、今回はこのへんで。

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この記事への返信
こんばんは、お久しぶりです。
避妊・去勢手術は、飼い主さんにとって我が子の一生にかかわる大手術なわけですから悩まれるのは当然ですよね。
私が生まれ育った島では、仔犬が産まれれば当たり前のように石を積めた段ボールに入れて海に沈めていました。
だからこそ、都会に出たとき、不妊手術ができる事をとても嬉しく感じました。
人それぞれ思うことは自由ですが、大切な命を授かってから「知らなかったー」「考えてなかったー」だけは絶対にやめて欲しいですね。

そういえば、うちもインプラント勧められました。
もちろんお断りしましたが、やはりきちんと説明してくれる病院にお世話になりたいもんです!!
Posted by あきべえ | 00:52:24, Sep 30, 2006
あきべえさん、こちらこそご無沙汰してます。
いろいろな手術の基本となり、普通の小動物の獣医師が一生で一番多く体験するのがこの避妊・去勢手術ですよね。
それだけに日常的になりすぎてしまい、飼い主さんにとってはおっしゃるとおり一生の一大事であることを忘れがちになるかもしれません。
毎日毎日、同じことを説明する日々が続くこともありますが、ちゃんとやらねば、と思います。
Posted by shu | 09:02:16, Sep 30, 2006
これほど詳しく避妊手術について読んだことはありませんでした。
したの記事にあった平均年齢なども初めて知りました。
本当にいつも参考になります。

そして、確かにつつじとマリーも太りました(笑)
特にマリーは夏ごろから急に食欲が増して、かなりたぷたぷしてきました。
手術して1年くらいたってから太ってくるっていうこともあるんですね。

そうだ、リクエストなんですがいつか肥満について、ダイエットについてなども書いていただけませんか。
お暇なときでかまいませんので。
つつじとマリーもまだそんなに切羽詰っていないと思うので(笑)
Posted by まきっころ | 17:24:08, Sep 30, 2006
長いご説明ご苦労様でした。
改めて最初から見てみると、非常に解りやすいですよね。
さすがです。

こうして拝見させていただくと、メリット、デメリット、共に、飼い主の主観によっては、逆転もあり得るという事に気付きました。
実際の現場でのご説明は、さぞかし神経を使うだろうなあ。と思います。
Posted by くぅママ | 18:18:35, Sep 30, 2006
去勢・避妊手術をすると太り易くなると聞きますが、やはり 人間と同じように、太り易いさにも体質があるのでしょうか?
我が家の2匹♀は、特に食事制限をしていませんが、運動をしてます。
(筋トレじゃないです(笑))
夜 寝る前に、息切れをして飛べなくなるまで(15分くらい)遊ぶようにしてから、夜中の運動会も無くなって 一石二鳥な感じです。

ワタシも、人間の管理下で繁殖させてる時点で、自然ではないと思います。
Posted by わらび | 19:59:39, Sep 30, 2006
インプラント、我が家では2頭やってみましたが、2頭とも内膜症になりました。
特に個人輸入したカーディガンの方は、予定の相手の牡(=肝性脳症で亡くなった子)が2歳になって、股関節や遺伝病の検査が終わるまでのつもりで入れていたのに、繁殖不能になってしまい、貴重な血統だっただけに残念です。(もちろん、交配予定の犬が肝性脳症になっても、別の犬を探せば繁殖はできたわけですから)
そんなわけで、私も相談を受けた時は絶対反対してます。
Posted by TYCHO | 20:09:12, Sep 30, 2006
初めまして。
以前、こちらを検索で知って以来時々お邪魔しています。
デメリットというのか、うちのネコは避妊手術に使った吸収糸があわずに
水がたまったりして、それこそ吸収されるまでちょっと大変でした。
たまに合ないコがいて使うまで判らないとのことでしたが、
その時は、万が一避妊手術より大変なことがあった時のために判って良かったのかなと漠然と思いましたが、実際に6歳の誕生日を目前に乳腺腫癌の摘出手術を受けることになったんです・・・。
病院が変わっていたので経緯をお話しして、吸収糸は使わないようにしてもらいました。ナイロン糸でも良く動かす脇の下と鼠けい部は固くなって反応したようですが、多少でも彼女の負担が少なく済んで良かったと思います。

避妊手術してるのに乳腺腫瘍になったこと(病院ではうちのコで2例目だそうです)少なからずショックでしたけど、ワンちゃんのほうが早期避妊手術のメリットは高いようですね。
Posted by azutam | 09:38:31, Oct 01, 2006
まきっころさん、こんにちは。
やっぱりつつじとマリーも太りましたか(笑)。
少し時間がたってから、というか、見た目にはわからなくてもじわじわと肥満傾向が始まっていたのでしょうね。
ダイエットについてもいろいろ調べてみます。
ちなみに、ウォルサムというフードメーカーが避妊・去勢手術後のニャンコ用のフードを出しましたね。
新製品は慎重に様子や噂を聞きながら使うつもりですが、メーカーの説明だとかなり自信があるようでした。
実際、フード市場もすでに満杯状態ですので、どうやって新しいジャンルのフードを開発して売ろうかというのもメーカーは必死でしょう。
本当に良いものだけが生き残ってくれればいいですね。

くぅママさん、こんにちは。
ありがとうございます(嬉)。
書いていただいているとおり、飼い主さんのお考えも環境もそれぞれですので。

わらびさん、こんにちは。
確かに避妊・去勢手術をして、今までとなんら変わらない生活をしていても太らない子はいますね。
それが体質なのかどうかよくわかりません。
たぶん、体質もあるとは思います。
非常に太ってしまうケースではほとんどの場合、飼い主さんが我が子かわいさのあまり、おやつとか、ご自分のおやつなどを動物にも与えすぎていることが多いような気がします(笑)。

TYCHOさん、こんにちは。
インプラントで・・、そうでしたか。
法的にはちゃんと認められている薬(インプラント)なのですが、そうした障害・副作用が起こるかもしれないということを事前に飼い主さんにインフォームしなければなりませんね。

azutamさん、こんにちは、はじめまして。
たいへんでしたね・・。

糸に対する反応!
そうです、大切なデメリットを忘れていました(汗)。
ご存知かとは思いますが、一応、書いてみます。
吸収糸にもいろいろ種類があります。
今ではほとんど使われていないと思いますが、獣腸線という羊などの動物の腸を編んで作った糸もあります。
非常に安価ですが、異物反応が出やすいものです。
僕らは縫合する体の場所によって、また、どれくらいの間、張力(糸として働いてくれる力)が維持される必要があるか、その他の要因によって複数の糸を使い分けます。
それでも、やはり過敏な体質なのか、azutamさんの猫ちゃんのように異物反応が出てしまうことがあります。
そして、確かに縫ってみなければわからないことがほとんどです。
ミニチュアダックスフンドは特にその傾向の強い犬種です。
術後1年くらいしてから突然とんでもないところの皮膚に穴が開いて液体が出てくることがあります。
免疫系が関与していると思われるため、一生涯治療が必要になることもあります。
Posted by shu | 18:23:30, Oct 01, 2006
1から8まで貴重なお話ありがとうございました。

病気の予防でうーん、と考え、ホルモン欠如で、だよね!と
思い、去勢させたくないという気持ちがやじろべえ状態で
ゆれました。

リンクをつけさせてもらってよろしいでしょうか?
お願いします。
Posted by kaoru-dubu | 12:40:42, Oct 02, 2006
kaoru-dubuさん、こんにちは。
去勢考えておられるんですね。
短頭種ですからちょっと麻酔のリスクはあるかもしれませんね。
とは言え、実際にはほとんど経験していません。
ホルモン欠如の病気ですが、実際にオスのホルモン失調性疾患に出会ったことはないんです。
確定診断が取れてないだけかもしれませんが、それでも思い当たる症例はいません。
逆に、精巣腫瘍、前立腺肥大、肛門周囲腺腫などの病気はたくさん見ています。
具体的な発生率の違いなどが数字で出せればよいのですが、調べる限りではきちんとしたデータがないため確かなことは言えないのですが・・。

リンクの件はありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。
Posted by shu | 18:01:32, Oct 02, 2006
はじめまして。
実は昨日雄猫の去勢手術でした。
主人は同じ男としてかなり異論はあるようでしたが、私がデメリットをまくし立てて無理やり納得させました(苦笑)
しかし今度は去勢したから外に出したいと言い出す始末。
まだまだ主人のしつけのほうが大変です。
このブログを読ませてもっと勉強してもらうつもりですので、医師として飼い主に対しての厳しい意見もたまには書いてやってください。
Posted by ハルカ | 08:11:42, Oct 03, 2006
ハルカさん、はじめまして。
そうですか、去勢手術だったんですね。
実は、僕もなんとなく去勢には反対派(理由は獣医学的理由ではなく、ご主人と同様になんとなく、男として・・、みたいな感じで)でした(笑)。
現在は・・、やっぱりたくさんの事故や病気を見ているので、うちの猫も去勢しましたし、それでよかったかと思ってます。
猫を外に出される限りは、交通事故に対してもご自分で責任を取られるおつもりでしたら何も言うつもりはありません。
責任とは自分の猫の命はもちろん、もしも万一交通事故に遭ったとして、猫を轢いてしまった人がとても動物好きならばその方の心に対しても責任を取らなければならないと思います。
以前のブログにも書きましたが、僕はずっと昔、猫を車で轢き殺してしまいました。
突然、飛び出してきた猫を避けることができませんでした。
必死に近所で聞き込みをして、ようやく飼い主さんの家を突き止めて、その子の亡骸を届けました。
飼い主さんは泣きながら、僕を悪者を見るような目で見ておられました。
いまだに忘れることができません。
動物をひき逃げして平気な人もおられるでしょうけど、そうでない人もまた大勢おられることを忘れてはなりませんね。
Posted by shu | 21:33:01, Oct 03, 2006
こんばんは

いつも、拝見させていただいております。

今回初めて書き込みさせていただきます。

先生も知ってらっしゃると思うのですが今、広島で
大変なことが起きております。

先生のサイトにも是非リンクしてほしいと思い失礼を承知の上
書き込みさせていただきました。

先生も是非一度このサイトをご覧くださって
このブログにリンクしていただきたいと思います。
私は団体の者でもなんでもありません。
ただ、この事件を知り一人でも多くの方に知っていただき
できれば協力をお願いしたいと思います。
私も何かできないかと思い一生懸命考えております。
私は関西に住んでおり犬や猫ウサギも飼っておりなかなか
広島まで出向く事ができない・・・
無力な自分に腹立たしい・・・


http://ark-angels.com/rescue.html
Posted by ひとみ | 02:59:04, Oct 04, 2006
ひとみさん、おはようございます。
貴重な情報ありがとうございます。
こうした出来事は過去から今まで大なり小なりずーっとなくならずに続いています。
各地で動物たちを救おうと、立ち上がって働いていらっしゃる方々が大勢いらっしゃいます。
ひとみさんが関西から広島へ出向くことができず、腹立たしくお感じになっておられる気持ちはうれしく、ありがたく思います。
しかし、すぐ近くの市町村にも数は少なかれ、同じように死を待つ動物たちはたくさんいるのですよね。
どうか、そのお志を地元でも役に立ててあげてください。
全国にはたくさん、動物を救おうとしている団体や個人の方がおられますので、僕はこの団体さんだけをリンクすることはできません。
どうか、ご理解ください。
ここを読んでくださる方々はきっとひとみさんの書き込みを見てくれていると思います。
ありがとうございます。
Posted by shu | 09:32:46, Oct 04, 2006
先生レス有難うございました。
そうですね!滋賀や関西にもあるんですよね。
全部の動物達を助けてあげたい!
先月、うちの愛犬が一頭亡くなったんです。

去年、子宮蓄膿症がわかり手術も決まっていたのですが
手術前に検査をしたら上腹部に大動脈瘤ができていて
手術できなかったのです。
1年以上頑張ったイクラでしたが心臓も悪くなっていき
発作も起こるようになり呼吸が苦しそうだったので
入院させて酸素室へ
医師から自宅でも酸素室がレンタルでき介護できると聞き
業者に連絡を取り持って来てもらう予約をした矢先に
容態が急変したと・・・
蘇生処置をしていただき私はタクシーで主人は仕事先から直行してもらい
私が先に着き主人が後から着いたのですがその間イクラは
ずっと苦しいのに待っていてくれました、
主人が着いて20分もしない間に亡くなりましたが・・・
凄く安らかな寝顔のように・・・・

なんかすみません。。。
うちの犬の話になってしまいました・・・

Posted by ひとみ | 16:57:48, Oct 04, 2006
ひとみさん、こんばんは。
そうですか、イクラちゃんという子を亡くされたんですね。
せめて、安らかな寝顔のようだったとのことに救われる思いです。
僕の知り合いが、自分のHPにark-angelsさんのリンクを貼ってくれていましたよ。
Posted by shu | 19:18:01, Oct 04, 2006
先生レス有難うございます。

お知り合いの方がark-angeisのリンクを貼ってくださったのですね!
有難うございますm(._.)m
嬉しいです!
私も、今うちにいる11頭の犬と3頭の猫5頭の兎を大事に育ててそれから1頭でも小さな命を救えるように頑張っていきたいと思います。

有難うございました。

また伺いますm(*v.v*)m

Posted by ひとみ | 02:40:18, Oct 05, 2006
ひとみさん、こんにちは。

今日、聞いたのですが、うちのスタッフが休みを利用してお手伝いに行ったそうです(知りませんでした・汗)。
うちは決して近くではありません。
車で何時間もかかるところですが、僕にも内緒で行っていたようです。
少し嬉しく思いました。

掃除をして、できるだけの爪切りをしてあげたそうです。
重症で治療の必要な子は大阪に行っており、残っている子たちは比較的ましな子。
だけど、成犬なのに体重が10kgもないようなやせ細ったゴールデンレトリバーなどもいたそうです。

できるだけ多くの子たちに里親さんが決まるよう祈ってます。
Posted by shu | 15:10:17, Oct 05, 2006
お久しぶりです、hamoです。若齢ミニチュアダックス消化器型リンパ腫で2歳でなくなった、わんこのことでおせわになりました。つい最近、その家に新しい家族(同じミニチュアダックスのオス)がきました。明るさが戻って今は大吉の冥福を祈りながら毎日忙しく暮らしているそうです。お知らせしたくて、メールしました。
うちのミニチュアダックスは3匹避妊しました。ダックスって避妊すると毛質変わるんですよ。2匹は子供を生んでいるので変わらなかったけど、1匹はふわふわ毛に変わりました。他の家の子も多いです。それから、うちの子たち避妊してから2年近く経つのにまだなかの糸が手に触れるのでとけてないみたいです。気にしてよくみていたんですけど、最近出べそ?て思う場所の右あたりに腸の1部が浮き出ているような、ものがあるんです。見てもらったら、その糸が原因でヘルニアになっているそうです。血液検査したところ炎症反応がでていないので、様子見ですが炎症が出てしまったら、開腹して糸を取らなくてはいけないみたいです。その先生はダックに詳しい先生で、ときどき、そういうことがあるみたいですね。違う犬種でも近所で聞いていたのですが、おなかがパンパンになったり、目が失明寸前になったりといろいろみたいです。いずれも糸をきれいに取り除いたらうそのようによくなったみたいです。私も麻酔のことや、術後の癒着とかそっちばかり気にしていましたが、糸のことはまったくしらなかったです。同じ糸でもなにも無い子もいるのでしょうけど。それから、6歳の子が椎間板ヘルニアになってしまいました。レーザーと内服薬、3週間の散歩禁止。軽い片足麻痺だったのですが、今では散歩しながら、少しずつ筋肉をつけるように励むほどになったので、ほっとしてます。ソファを処分し、床にコルクを引き病院にいき、お金を使い尽くした一ヶ月でした。まだ内服とレーザーは続くんですけど。これから、ペット保険でも検索しようかと思っています。自分のことばかり書いてしまいましたが、聞き流してください。追伸 家庭動物の大百科をネットで購入しました。



Posted by hamo | 17:28:02, Oct 05, 2006
はじめまして。こちらのブログに避妊去勢について詳しく書かれていて、参考になるということでおじゃましました。我が家には2頭のラブラドールがおり、オスとメスでどちらも手術しております。そのうちメスの方が現在5歳で、7ヶ月の時に避妊手術をし、2年半前頃から尿漏れになっています。今後お暇がありましたら尿漏れについても書いていただけたらと望みます。(2件病院に行ったのですか、1件目では、そこは避妊手術をした病院ですがオシッコはきれいですが、きっと膀胱炎でしょうといわれました。納得できず、2件目に行くとホルモンバランスがくずれてるのでしょうが、薬がありません。といわれました。)
長々と申し訳ありませんでした。
Posted by ねね | 18:26:35, Oct 05, 2006
hamoさん、おはようございます。
そうですか、そのおうちには新しい子が来たのですか。
また飼ってみようという気持ちになられたんですね。
hamoさんちのワンコたちもなかなかたいへんですね・・。
どうしてさしあげることもできませんが、応援してますので頑張ってくださいね。

ねねさん、はじめまして、おはようございます。
機会をみつけて尿漏れのことも書こうと思いますが、下に簡単に書いておきます。

ねねさんのワンコを診たわけではありませんので、あくまでも一般的な話として読んでください。

尿漏れにはいくつか種類があります。
いずれにしてもまず膀胱炎は除外(本当に膀胱炎でないことを証明)しなければなりません。
見た目の尿がきれいであっても、正確な診断には膀胱穿刺して最近培養に出す必要があります。
そして膀胱炎でないことがわかったら、避妊手術後のホルモン失調による尿失禁の可能性もありますので、ホルモン製剤を飲ませてみてもいいと思います。
ホルモン製剤に反応したら、ホルモン失調性尿失禁ということになります。
そのほか、原因によっていくつかの薬(中枢神経に作用するものとか、末梢神経に作用するものなど)が試されます。

本来、きちんとした手順を踏んで診断するならば、尿培養以外にも尿路造影検査を行って尿管や膀胱、尿道などが正しい位置にあるか、膀胱内に腫瘍などはないか、神経は正常に働いているか、他の疾患はないか、などを調べてから各種の薬剤を試すのが正しい方法だと思います。
が、時間的なこと費用的なことなどを考えて、とりあえず試しにホルモン剤を飲ませてみましょうと、先に薬を試すケースもあります。

いずれにしても治療に使う薬は何種類かありますので、病院で相談してみてください。

膀胱の位置によっても尿失禁が起こるため、外科手術による治療もあります(僕はこの手術はしたことがありませんから詳しいコメントはできません)。
報告によって結果は様々です(再発したとかしなかったとか)。
Posted by shu | 10:41:19, Oct 06, 2006
早速のお返事ありがとうございました。こちらに知識がないと、質問することさえままなりませでした。一度獣医さんに相談してみます。
Posted by ねね | 16:06:15, Oct 06, 2006
はじめましてこんにちは、避妊手術のデメリットについて調べていてこちらに辿り着き拝見させていただきました。大変わかりやすく、楽しく読ませていただきました。
 今6ヶ月の大型犬を飼っていて、いろいろと考えたのですが乳腺腫瘍を予防したい気持ちが大きい為、なるべく早く避妊をしようと考えています。ただ、周りの大型犬を飼っているほとんどの方に「大型犬は成長がゆっくりだから、2年くらいしてからじゃないと骨とかちゃんと成長できないよ」と意見を沢山いただき、ちょっと躊躇しています。でも2年も待つのでは乳腺腫瘍の予防に関しての希望は捨てなければならないと思うので、今気持ちがぐらぐら。。。早期の避妊手術は成長に良くないのでしょうか?あちこち調べてみたのですが、あまり成長の事をデメリットであげている所が無く質問させていてだきました。
もしお時間あるようでしたらお願いしますm(_ _;)m
Posted by けんた | 22:56:04, Oct 17, 2006
けんたさん、こんにちは、はじめまして。
確かに大型犬と小型犬や猫などをすべて同じとみなすわけにはいかないかもしれません。
おっしゃるとおり、成長速度には差があります。
僕は小中型犬や猫の飼い主さんが希望される場合は、おおよそ6ヶ月過ぎてから、なるべくなら1回目の発情が来る前に手術をしましょうと勧めています。
大型犬の場合は、感覚的に6ヶ月ではちょっと早いような感じがするので、1年以内に、という言い方に変えています。
ですが、6ヶ月で手術をしてはならないというエビデンスはないと思います。
権威ある外科の教科書にも、(特に大型犬や小型犬を区別することなく)生後1年以内避妊手術が勧めてあります。
その理由はけんたさんがご心配されているように乳腺癌の予防につながるからです。
2年以内に避妊手術をすると骨やその他の成長に影響があるという報告があるのでしょうか?
飼育者の方々の感覚的なものなのでしょうか?
僕自身も興味があることなので、少し時間をいただいて、調べてみたいと思います。
Posted by shu | 14:21:34, Oct 18, 2006
先生こんにちは、お忙しい中レスありがとうございました。
子犬を買った所の方にも聞いてみたら、やっぱりちゃんと成長するまでやらないで欲しい〜、可哀想すぎると言われてしまって、、、今すぐに手術、ではなく先生のおっしゃるように1年位まではちょっと待とうかなと思います。大型犬を繁殖されてる方は、大きい犬は大きくないと…と言う気持ちが強いからなのかもしれません。その辺はあまりつっこんで聞いてないのでわかりませんがまた聞いてみようかなと思います。
Posted by けんた | 09:36:22, Oct 21, 2006


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