普通の動物病院の診療日記



会陰ヘルニア

1156298186936465.jpg数年前の写真です。

 

前回の日記にあわせて載せてみました。

去勢していないオスに多い病気です。

肛門の横にある筋肉などの組織が弱くなり、本来腹腔内に存在しているはずの直腸や前立腺、脂肪組織、膀胱などがこの写真のように飛び出してきてしまいます。

当然、排便困難や、痛み、排尿困難などが起こります。

 

去勢してあるオスやメスにはほとんどないことから、雄性ホルモンによる病気と考えられています。

 

直腸や脂肪だけなら救急疾患ではないのですが、膀胱が反転してヘルニアを起こした場合、排尿ができなくなるため、すぐに対応する必要があります。

 

また、この写真のように両側性に起こることもありますが、向かって右側だけにおこることが多いです。

 

治療法としては外科的な手術になります。

手術の方法も様々な方法があります。

 

右側をなんとかしても、今度は左側に出てしまうこともあるし、筋肉が薄く弱くなっているため、同じ側に再発することもあります。

性ホルモンによる病気であると考えられているため、通常は去勢手術も同時に行います。

 

このワンコは2度にわけて左右の手術を行い、その後は安定していました。



この記事への返信
はじめまして。
こちらのブログをみつけてからは、記事を遡って拝読
させてもらっています。
犬を飼っていますが、知識がないので、本当に良い
勉強をさせてもらっています。有難うございます。

こちらの写真のヘルニアの状態はとても重症のように
思うのですが、こうなるまでの病気の進行って、そん
なに急激なものなのでしょうか?
も少し、早めの観察で、ここまでひどくならないでも
済むことはありませんか?

初めてのコメントで質問して失礼かと思いましたが、
ショックな写真だったのつい書き込みさせていただき
ました。
Posted by kaoru | 17:03:59, Aug 23, 2006
kaoruさん、こんばんは、はじめまして。
この写真のようになるまでにはおそらく数年経っていたと思われます。
それでも排便困難になるまでは飼い主さんも様子を見ながら、下剤や浣腸をしながら頑張っておられたようです。
どうしてもワンコの苦痛が耐えられなくなって、生まれて初めて動物病院に来られたという感じでした。
ここまでになるのを防ぐには、やはり去勢ということになるんでしょうか・・・。
予備軍みたいなのも見かけますが、僕は下剤などでごまかしているのが現状です。

次の日記からは避妊手術・去勢手術のメリットとデメリットについて書いてみたいと思います。
Posted by shu | 20:12:14, Aug 23, 2006
去勢していないとこのような心配もあるんですよね。
8歳になるオスですが、おととしの6月と今年の6月に、前立腺にのう胞ができ抗生物質のお世話になりました。
前立腺が大きいので去勢をすすめる先生と、反対する先生がおり、どうしたらよいのか悩んでいます。(同じ病院)
13歳になるオスも去勢していませんが、年と共に順調に大きくなってるといわれるだけで去勢しろとは言われません。
病気になったら運命であって、病気にならない食事や生活をさせればいいと、主人は去勢に反対します。
でも、のう胞ができるようじゃ駄目ですよね。
ちなみに、片方のタマタマはお腹に隠れていたのを袋に降ろしてもらい、また上がらないように縫い付けてあるので、36度くらいのお湯でもタマタマに当てると悲鳴をあげ、降ろした方のタマは最初から袋にあるタマよりも大きく育ちました。
先生のエントリーを読んで、改めて相談に行ってみようと思いました。
Posted by topi | 00:50:37, Aug 24, 2006
topiさん、こんにちは。
良性の前立腺肥大で痛いとか血尿などの臨床症状が出ていなければ内服薬もあることですし、無理に去勢をすすめられない先生もおられるでしょう。
また、将来的にいずれ痛みが出てはかわいそうだと、去勢を勧められる先生もおられるでしょう。
そして、ワンコや飼い主さんの性格、お考え方など、どれをとってもまったく同じケースと言うのはありません。
僕らも悩めるところです。
ご主人のように病気になるのは運命だとお考えの方もおられますし、病気にならないようにできるだけ予防をしようという考え方の方もおられ、どちらが正しいとか間違っているとかは当てはまらず、その方の価値観によりますよね。

ただ、タマが痛いのは考えただけでもぞっとしますので(笑)、先生とよく相談なさってみてくださいね。
Posted by shu | 15:32:34, Aug 24, 2006
shuさんこんにちは〜。
すっかり風邪も治りました♪

この病気といい、↓の病気といい、いろんな病気が避妊・去勢と関わっているんですね。
そして、避妊・去勢をすることで完全でなくてもある程度それらが予防になるということを実感しました。
今、日経新聞に掲載されたある作家さんのコラム(?)が問題になっているそうです。
子種を殺すか子供を殺すか・・・って。選択肢???じゃないような。。。
それってすぐに「こっちに賛成!」とか言えないけど、私は避妊は間違っていないと思う。
あっているかどうかなんて、わかりゃしないけどそう信じてやるしかない。それが私の責任なのかも。
(あくまで私の立場でですけどね!)

では、まだまだ暑い日が続きますけどお気をつけて〜
Posted by シゲルのママ | 17:54:14, Aug 24, 2006
こういう病気って、見た目も痛々しいし大変そうですね。
普通に歩いたりはできるんですか。
手術をすることによって防げるなら、そうしたいですね。
こんなになったら、本当にかわいそうです。

シゲルのママさんが書いてるニュース、私もネットで見ました。
ある作家が、避妊してない飼い猫が産んだ子猫は、いつもがけから落として殺しているって。
ちょっと信じられないですよ。
Posted by まきっころ | 18:31:56, Aug 24, 2006
シゲルのママさん、おはようとざいます。
まきっころさん、おはようございます。
その記事見ました。
かなり反響を呼んでますね。
人にはそれぞれ考え方や意見があって、法律に触れなければ行動するのも自由なんでしょうけど、僕はその方が大嫌いになりました。
殺される子猫がかわいそうですもん。
ネット上でいろいろ意見が交わされているので、僕はここでは書きませんが、正しいとか間違っているとかいう以前に、やはりその人嫌いです。
そういう人うちに来て欲しくないな〜(来ないか・・)。
Posted by shu | 09:25:47, Aug 25, 2006
うちの犬(10歳・シェルティ)も1ヶ月ほど前から排便障害気味でした。今日病院で、会陰ヘルニアと診断され、手術を勧められています。この写真のワンちゃんとは少し症状が違っていて、ドクターの説明によると、肛門近くの内部筋力の衰えのために、直腸が湾曲しているとのこと。家に帰ってすぐネットで色々調べましたところ、やはり手術と去勢が良い、と書かれていました。その中で1つ目を引いたのが「北尾式会陰ヘルニア修復術」です。シリコンプレートを外側から患部に当てて、筋力を集める方法のようですが、それ以上の説明はありませんでした。手術にはリスクも有り得ると聞かされたばかり・・。ベストの方法を模索しています。
Posted by アイ | 14:23:46, Feb 17, 2007
アイさん、こんにちは、はじめまして。
そちらの先生の勧められるように多くの場合外科が適用になると思います。
手術の方法は実に様々な方法があります。
上の写真のワンちゃんはヘルニアの部分に対する外科手術と去勢を行うのと同時に、お腹を開けて膀胱や腸を腹腔の壁に縫い付けました。
ですからその子のヘルニアの症状や状態によって手術の方法は使い分けられますし、何しろ手術を行う獣医師が一番得意とする方法がよいのではないでしょうか。
また、費用を気にしないでのベストの方法ということなら、外科手術専門の獣医師にお願いされるのも一つの方法とも思いますよ。
Posted by shu | 15:23:11, Feb 17, 2007
先生。早速ご返信を頂き、ありがとうございます。
セカンドオピニオンを得たことで、手術を受けさせる方向に気持ちが大きく傾いてきました。早く楽にしてあげたいし・・。本当にありがとうございました。
Posted by アイ | 16:19:16, Feb 17, 2007
アイさん、うまくいくといいですね。
応援してますね。
Posted by shu | 12:13:57, Feb 18, 2007
はじめまして。うちのミニチュアダックス(オス)も昨年7歳で2回、左右のヘルニアを手術しました。便通は普通でしたが
お腹にふくらみがあったので病院でヘルニアと診断されたからです。ところが
一回目の後は便通は普通でしたが、2回目のあと少し経ってから、便がたまって目で見ても判るほどぼこっと膨らんでしまい、掻き出さないと自力ではほとんど出ません。最近はかなりきつい下剤を飲ませて、ビチャビチャなウンチです。
先生の手術ミスなのでしょうか
再度手術するのはリスクがあると言われて悩んでいます
他の病院へ行くべきだと主人からは言われているのですが。
ご意見を伺えればと思います
Posted by 紫 | 20:17:03, Apr 06, 2008
紫さん、こんにちは、はじめまして。
基本的に会陰ヘルニアは手術後にも再発しやすい病気です。
僕も今までに再発した経験があります。
かかりつけの先生から再発する可能性があるとはお聞きでありませんでしたか?
紫さんちのダックスくんがどのようなヘルニアだったかにもよりますので、診ていない僕には申し訳ありませんがコメントすることができません。
もちろん、大学病院や外科の得意な病院へ変わられたり、セカンドオピニオンを求めに行かれるのも間違いではないと思いますよ。
Posted by shu | 18:39:10, Apr 08, 2008
わたしの犬は会陰ヘルニアなんですけど、今まではウンチもちょっとずつでておしっこもできていたんですけど今日学校から帰ってきて散歩にいこうとしたら前後に体をゆらしておしっこを我慢してる感じなんですけど会陰ヘルニアが進行しておしっこがでなくなってしまったのでしょうか?
そして歩くのも、とてもゆっくり歩いています…。
お返事よろしくお願いします。
Posted by くっきー | 19:09:05, Apr 23, 2008
くっきーさん、はじめまして。
明日、朝一番に病院に行ってください。
僕はクッキーさんのわんちゃんを診察したことがないので、まったくわかりません。
よろしくお願いします。
Posted by shu | 21:15:07, Apr 23, 2008
はじめまして。
google 検索でやってきました。
金曜日に紹介状を持って大学付属の動物病院で「会陰ヘルニア」の診断。
オペということで、今日は外科の診察で、そのままうちの愛犬は入院となりました。
明日はオペが何時に始まるのかわかりません。
肛門付近の直腸が一部膨らんでいる状態で、触診でわかるという状況です。

肛門近くのオペということで、オペ自体はもちろん、予後の感染症なども非常に心配しております。

Good Luck!!を祈っている次第の眠れぬ夜です。
Posted by ヨイドレ | 22:57:15, Jun 16, 2008
うちは5歳半の去勢していない雄のウェルシュ・コーギー・ペンブロークです。
断尾しているのと、胴長短足の犬種だと手術が難しいという情報もあり、とても心配です。

去勢されてはいるものの、元のような元気さを心待ちにしている状況です。
Posted by ヨイドレ | 23:06:39, Jun 16, 2008
ヨイドレさん、はじめまして。
ご心配ですね。
会陰ヘルニアの手術は僕もよく行っています。
確かに手術後の再発の可能性もある病気ですし、肛門近くということで確かにご心配とは思いますが、うまくいくように祈っております。
Posted by shu | 17:48:34, Jun 17, 2008


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