普通の動物病院の診療日記



肛門周囲腺腫

1156037852961647.jpgしばらく前の手術です。

 

肛門周囲腺腫。

去勢をしていないオスの老犬に見られます。

腫瘍自体は良性腫瘍ですが、これくらい大きくなってしまうと、出血したり悪臭がしたり、排便が困難になってしまいます。

 

治療法は去勢、外科的摘出になります。

 

ただ、肛門周囲腺癌という悪性腫瘍もあり、外見からは見分けがつかないので、注意が必要となります。

 



この記事への返信
すみません、遡りますがJul.11.2006の扁平上皮癌の記事中に食事療法をある種の薬(抗がん剤ではない)とありますが、教えていただけないでしょうか。友人の5歳ラブがあご切除しました。2度目の抗がん剤治療でやせ細っています。なお、腎臓の数値が悪くなり集中治療を終えたばかりです。以前からストラバイト処方食でした。
Posted by あみまま | 12:44:49, Aug 20, 2006
この病気になるのと去勢は何か関係があるんですか???
でもココまでひどくなるなんて・・・。
でもshuさんに治療してもらって良かったですね(^o^)丿
Posted by シゲルのママ | 15:17:53, Aug 20, 2006
あみままさん、こんにちは。
食事はヒルズのn/dという処方食を主体に、薬はピロキシカムという消炎鎮痛剤です。
ピロキシカムには上皮系の腫瘍に効果があるという報告がありますが、抗癌剤のように強い効果があるわけではありません。
また、同じあごの腫瘍でも何種類もの腫瘍があり、効果が期待できるものもあればまったく期待できないものもあります。
副作用にも腎臓が悪くなる可能性もありますので、いずれにしても慎重に投与する必要があります。
僕はその子を診てもいないので、必ずかかりつけの先生によく診てもらってくださいね。
痩せ細っているのも抗癌剤治療のせいではないかもしれませんよ。
いずれにしても、個々の動物に対して診てもいない僕が無責任な発言はできませんので、ご了承くださいね。
よくなることを祈っています。
Posted by shu | 15:32:32, Aug 20, 2006
シゲルのママさん、こんにちは〜。
性ホルモンに関連した病気です。
未去勢のオス犬がすべて罹るわけではありませんが、中にはこんなケースもあるんですよ。
Posted by shu | 15:34:40, Aug 20, 2006
丁寧なお返事ありがとうございます。
そうですね、診ていない患犬の話は危険ですね。
食欲が落ちているので心配なんです。
ありがとうございました。
Posted by あみまま | 16:56:39, Aug 20, 2006
はじめまして。肛門に肛門周囲腺腫ができてしまいました。犬は
ゴールデンレトリバー(体重41kg) ♂ 13歳 去勢はしていません。現在のところ、排便には支障はなく、1日約500gのドックフードの食事をしています。血液検査結果は、赤血球容積比が 37.6 で、軽い貧血傾向があります。GPT、GOT、ALP値など正常値の範囲でした。獣医の先生と相談し、去勢も考えたのですが、両親が「犬が高齢のため負担を考えると・・」リスクを考え、去勢はしないことになりました。今後、どのようなケアをしながら、見守っていくべきか教えていただけたらうれしく思います。
Posted by 桜子 | 18:57:49, Oct 05, 2006
桜子さん、はじめまして。
診ていないので、的確なコメントはできないのですが・・。
腫瘍が大きくてワンコが違和感を感じ、床にこすりつけたり舐めたして、穴が開いて出血し、悪臭がするようになるようだと腫瘍そのものを切除するしかないと思います。
確かに高齢ですが、現在の血液検査の数値ならさほど問題はないと思います。

しかし、現在、大きくなる進行速度が遅く、本人も気にしていないようなら見守ってあげてもよいかもしれませんね。
その際の緩和ケアについては特にできることはないように思います。
床に柔らかい敷物を敷いて、直接腫瘍が床にあたらないようにするとか、そういったことくらいしか思い浮かびません。
腫瘍の進行を遅くできるかもしれないサプリメント(アガリクスやサメ軟骨)なども、どの程度効果があるか不明です。

また、まれに肛門周囲腺癌やアポクリン腺癌など、悪性のものもありますので、進行速度なとを観察する注意は必要かと思います。
Posted by shu | 11:08:16, Oct 06, 2006
アドバイスいただき、ありがとうございました。現在、犬自身は肛門線種を気にしていない様子です。進行が速いとすると、どれくらいの日数?で、大きさはどれくらい大きくなっていくのでしょうか? 現在、キズはなく肛門から3cm離れたところにに直径2.5cmのおできができています。毎日、肛門をホウ酸3%をワセリンに溶かした自家製のクリームできれいに拭いています。
また、このままホルモンの過剰分泌が続くことで、どのような体調になっていくのでしょうか? 2冊ほど犬の病気の本を購入して読んでいるのですが、基本的な知識がないので、よくわからない自分です。この腺種が悪性にならないことを祈るだけです。いろいろとお聞きしてすみません。教えていただけるとうれしく思います。
Posted by 桜子 | 22:19:25, Oct 06, 2006
桜子さん、おはようございます。
進行の速さはまちまちなので、一概には言えません。
進行の早いものほど悪性傾向にありますが、これも絶対的に正しいわけではありません。

また、腺腫と診断されているのは、ちゃんと病理検査をされたのでしょうか?
見た目だけでは腺腫か癌かの区別はつきません。
ただし、肛門周囲腺癌は境界が不明瞭であったり、皮膚に潰瘍病変を起こしていることが多いかもしれません。
病理検査には針を刺して細胞を取る針生検や、一部を摘出する検査、全部取ってからする検査などいろいろありますが、腫瘍の性質上、針生検では診断のできないものもたくさんあります。
もちろん、未去勢の老犬であるのですから、腺腫のほうが多いのは間違いないと思いますが。

また、場合によってはクリームなどを塗ることで、犬が余計に異物感を感じて気にすることもありますので、注意が必要だと思いますよ。

ホルモンの過剰分泌が起こっているのかどうかも不明です(この点に関しては僕に正しい知識がありません)。
肛門周囲腺腫にはテストステロンというホルモンに対する受容体(ホルモンを受け取る側)があり、テストステロンの影響を受けているのですが、テストステロンが過剰分泌なのか、受容体が過敏になっているためなのか、他に原因があるか僕にはわかりません。

いずれにしてもかかりつけの先生に時々様子を見てもらってくださいね。
Posted by shu | 09:44:55, Oct 07, 2006
丁寧なアドバイスに、感謝しています。これから、獣医師さんにときどき診ていただきながら様子を見ていこうと思います。犬は、年齢にあった元気さで、日々すごしています。
教えていただいたおかげで、犬を冷静に見ることができるようになりました。ありがとうございました。先生のブログに出会って、本当にうれしく思っています。先生に直接みていただけるワンちゃんたちは、本当に幸せですね。
Posted by 桜子 | 16:20:46, Oct 08, 2006
初めてメールします。12歳の未去勢の雄犬です。最近肛門の横に小さな赤いイボが突起してきました。以前から回りの色に比べて少し赤くなっているような気がして、炎症でもおこしているのかな?と思ってましたがイボは2週間程前に気が付きました。病院では見ただけで肛門周囲腺腫瘍と言われましたが、検査はしていません。手術とその際に去勢を勧められましたが、飼い主である弟は障害でも残ると困るのでしなくていいと言います。今の所痛がったり、気にして舐めたりするようなことはないです。
私としては早めに手術したほうが良いと思うのですが、気になるのは、極端に病院嫌いで診察の時は3人ぐらいで押さえつけておかないと、いつも暴れるのです。手術やお泊りが犬にとって極端にストレスになったり、興奮して急激に血圧が上下して急性腎不全になったり、老犬ですので全身麻酔の影響等どうしたものか色々考えてしまいます。手術せずに治せる方法はないでしょうか?リスクを承知で手術した方が良いのでしょうか?アドバイスをお願いします。
Posted by クリスの姉ちゃん | 17:34:34, Mar 30, 2007
クリスの姉ちゃんさん、こんにちは、はじめまして。
肛門の周囲のできものは多くが肛門周囲腺腫だろうとは思いますが、腺癌など悪性腫瘍も存在しますので注意も必要ですね。
「肛門周囲腺腫瘍」と言われたのであれば、肛門周囲腺にできる腫瘍のことですから、見ただけで肛門周囲腺腫と断言されたのではありません。
良性か悪性かは検査しないとわかりません。
良性であっても、上記の写真のように大きくなってからの手術は困難だし、肛門括約筋などに腫瘍が入り込んでいれば術後に排便に影響がでるかもしれません。
実際に大きくなりつつあるのなら僕ならやはりより簡単なうちの切除を薦めると思います。
大きさが変わらないのなら様子を見られてもよいかもしれませんが、とにかく診ておられる先生のご意見の方が、診てもいない僕の意見より正確であることは間違いありませんよ。
一昨日は18才の老犬の乳腺腫瘍の摘出手術をしました。
確かに老齢は怖いですが、老齢とは病気の名前ではありません。
もちろん麻酔薬がイソフルレンなどの、より安全なものが使用されていて、かつ、肝臓や腎臓がしっかり働いていることが大前提ですが。
また、病院嫌いの動物にとって、来院や入院は間違いなくストレスにはなると思います。
ストレスを考えても手術をしたほうがましであるならば摘出と去勢手術をしてしまい、今後の発生も抑えた方が安心な気がします。
ストレスなどのことについても、そちらの先生とよく相談なさってくださいね。
Posted by shu | 17:15:46, Mar 31, 2007
お返事ありがとうございます。
病院の先生には12歳なので、全身麻酔で手術をするタイムリミットの年齢だと言われました。
もう一つ質問させて下さい。腫瘍はお尻の穴のすぐ横にあります。肛門括約筋を切ると垂れ流しになるそうですが、位置的には括約筋を切る恐れのある場所なんでしょうか?写真のワンちゃんは穴からだいぶと離れた場所に腫瘍があると思うのですが。
あと、私の都合上4月の第3週ぐらいに手術を受けさせたいと思うのですが、その前に混合ワクチンをしないといけないですし(すいません。今までワクチンは接種してないようです)中旬ぐらいには狂犬病の予防注射もあります。ワクチン・狂犬病・手術と続けてやってもいいのでしょうか?どれぐらいづつ期間を置いたらよいのでしょうか?
Posted by クリスの姉ちゃん | 10:50:45, Apr 02, 2007
クリスの姉ちゃんさん、おはようございます。
今まで何度か書いているのですが、実際に診ていない症例についてのコメントはできません。
ワンちゃんの実際の肛門と腫瘍の位置、触診して腫瘍の大きさや深さ、硬さなどがわからなければ正確なことが言えないんです。
また、ワクチン等についてはどれを一番急がなくてはならないのかなど、健康状態や腫瘍の大きさ等の状況によって異なると思いますので、そちらの先生にご質問なさってくださいね。
Posted by shu | 10:03:12, Apr 03, 2007


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