普通の動物病院の診療日記

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shu

小さな町の動物病院の獣医師です。

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追加です。

猫免疫不全ウィルス(猫エイズウィルス)の検査についてちょっと追加です。

質問をいただきまして、書き足らなかったことに気づきました。

 

小さな子猫を拾ってウィルスの検査をしたら猫エイズウィルス抗体が陽性と出てしまった場合・・・、母猫からの感染は考えにくく、咬まれるような喧嘩もしてないと思われるケースがあると思います。

 

これは、その母猫が猫エイズウィルスの抗体を持っている場合、初乳から母猫の抗体をもらっているんだと考えられます。

したがって、小さな子猫の検査で猫エイズウィルスが陽性と出ても、もうしばらくしてから再度検査を受けてください。

おそらく生後3ヶ月を過ぎれば初乳免疫はほとんどなくなっていると思います。

 

あとは日本ではほとんどないでしょうけど、アメリカ合衆国などでは、猫エイズウィルスのワクチンを接種することができるため、ワクチン接種後は当然ウィルス検査で抗体が陽性と出るようです。

 

ですから、小さな子猫の検査結果についてはすぐにあきらめないでくださいね。

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この記事への返信
この陽性・陰性の話は聞いたことありますね。
仔猫の時は十分注意してあげたいですね。
(次に仔猫を飼うことがあるか疑問ですが・・・^^;)
エイズに白血病、ならないことを祈るばかり。タブン大丈夫。

でも先日うちの猫、痔みたいのになってしまい病院へ行ったら食物アレルギーが出ていると言われました。
突然出るものなんですかね。
もう3歳半だし、いろいろ安定したと気を抜いていたんですが、まだまだダメですね。。。
大人になっても人間と一緒。何があるかわかんないです。
Posted by シゲルのママ | 13:22:09, Jul 07, 2006
シゲルのママさん、こんにちは。
たいへんでしたね〜。

アレルギーは突然出てもおかしくありませんよ。
通常、食餌性のアレルギーは皮膚や消化器に慢性的な症状が出ることが多いですが、痔みたいのは僕は経験がありません。
一時的なものなら外傷性(異物食など)の可能性もありますね。
大人になってもいろいろな病気がありますから、気をつけてあげてくださいね。

Posted by shu | 16:58:26, Jul 07, 2006
もしかしたら、つつじとマリーも最初から陰性だったのかも・・・
そう思うようにしたいです。
猫の世界も病気がたくさんあって、飼い主の心配は尽きないですね。
Posted by まきっころ | 19:08:19, Jul 08, 2006
紫音です。お疲れ様ですm(。_。)m ペコッ
先日「愛玩飼養管理士」の講習会に出席してきました。
獣医さんのお話で白血病・FIVのお話が出てきて
Shu先生を思い出しちゃいましたプー!(*≧m≦)=3
猫は自由な生活を好むけど
喧嘩・事故・病気を防ぐ為には室内飼いをしてほしいと
言ってました。。。というより。。。訴えてる感じがしました。
かなり患者さんが多いってことですね。

こんなに勉強したのは学生以来。。。(*^m^*) ムフッ
疲れたけど、たくさん学ぶことができて楽しかったわ(*^。^*)
では。お仕事がんばってください。
Posted by 紫音 | 06:44:14, Jul 09, 2006
shu先生、詳しいお話をありがとうございました。
母乳からのエイズ抗体は大体3ヶ月が目処なんですね。
4ヶ月過ぎても陽性の場合は感染しているんでしょうか?
知り合いの保護仔猫は3匹のうち2匹のみ陽性だったので、母乳からではないかも知れませんね。
Posted by ぽぽにゃん | 22:15:33, Jul 10, 2006
まきっころさん、おはようございます。
そうですね、もしかしたら最初から陰性だったかもしれないし、陰転するのに時間がかかる子もいるようですから、そうだったのかもしれないし・・。
生き物の世界は難しいですね。

紫音さん、おはようございます。
おー、講習会でしたか!
勉強されていますねー。
僕も学生時代に(強制的に)させられる勉強は大嫌いでしたが、今は好きで、かつ、必要で勉強しています。
この勉強は大好きですね。
頑張りましょー!

ぽぽにゃんさん、おはようございます。
4ヶ月過ぎての陽性は感染している可能性が高いようです。
3匹のうち2匹が陽性でも、移行抗体がなくなる時期にも個体差はあるでしょうから、なんとも言えませんね。
やはり2度目の検査が必要になると思います。
Posted by shu | 10:00:00, Jul 11, 2006
はじめまして。
子猫の FIV について検索してやってきました。
昨夜からたくさんのサイトを見ましたが、ちょうど知りたかったことを このブログでズバリ書いてあって、たいへん参考になりました。

自分のブログの記事で、勝手ながらリンクさせていただきましたので、お手すきのときにご覧いただければ幸いです。
素人考えをダラダラ書いていて恥ずかしいですが。
これからもよろしくお願いします。
Posted by きらら | 21:42:40, Jul 18, 2006
きららさん、こんにちは。
ブログ見せていただきましたよ。
きちんと調べておられますね。
こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
Posted by shu | 17:16:18, Jul 19, 2006
shuさん、ご無沙汰しております。お元気ですか?
ちょくちょくお邪魔させていただいております。(って、コメントなしですいません!)

今現在、2匹の子猫をうちで保護しています。
(うちは4匹の兄妹ネコを飼ってます)
明日、里親サガシのイベントに子猫を連れて行きます。

サビ猫(メス・今年の5月20日頃生まれ)のエイズ・白血病検査を今日すませてきました。
生後3週間くらいの時に拾い、うちに来て、3ヶ月になります。風邪をひいていて、結膜炎から角膜炎にまでなりました。
今日の検査の結果、エイズで陽性と出ました。
拾ったとき、怪我をしてませんでしたし、保護してから喧嘩などもありません。室内で保護しています。

陽性とでた子猫の再検査で陰性と出るのはどのくらいの確率なんでしょうか?
1〜2ヶ月後、また再検査ですが、心配です。
それと、もう1匹の子猫(生後4〜5ヶ月のオス)は、先日の検査で、陰性でした。
以前の記事を拝見しましたが、陰性でも再度検査をしたほうがよろしいのですか?
明日のイベントには、このオスだけ連れて行くことにしました。

なんとか、陰性と再検査で出てくれ、里親さんが見つかって、幸せになってくれることを祈るばかりです。

ちなみに、うちの4匹は、外に出していたので、検査をし、結果、陰性でした。今はshuさんにも以前アドバイスをいただき、室内飼いにして1ヶ月になります。ただ、オスがストレスで歯軋りみたいなのをするようになったので、時々、散歩に行ったほうがいいのかなと思い、散歩を再開しました。

長くなって、すみませんが、アドバイスをいただければ、幸いです。
Posted by yukky | 18:33:41, Sep 09, 2006
yukkyさん、こんばんは。
サビ猫ちゃんのエイズ陽性は微妙なところですねえ。
母猫が抗体を持っていたとしてもそろそろ無くなってしまう頃だと思える月齢です。
ほぼ100%近く喧嘩によって感染すると言われていますが、絶対に100%と言い切れないところが生き物の難しいところです。
また、検査キットが何らかの理由で診断が狂ってしまった可能性もわずかながらありますから、いずれにしてもしばらくしてから(1〜2ヵ月後でよいと思いますが)再検査をしてみてくださいね。

陰性だったオス猫くんは保護されてからどれくらいたってから検査されたのでしょうか?
保護されてから1ヶ月くらいたっており、他の猫との喧嘩や触れ合い(白血病に関して)が無ければ、再検査の必要はないと思います。

いずれにしても、猫君たちのために頑張っていただいて、ありがとうございます。
Posted by shu | 22:13:06, Sep 09, 2006
shuさん、お忙しいのにありがとうございます。
サビ猫の陽性は微妙ですか。。。
もう生後3ヶ月半くらいですもんね。。
また、再検査をして、結果をみてみます。

オス猫の方は、保護してから約1ヶ月です。
マンソンがいて、2回注射をうち、来週検便ですが、マンソンがいるため、もしかしたら、生後5ヶ月はいってるかもしれないと獣医さんがおっしゃってみえました。
他の猫との触れあいなどもないので、もう検査はしなくても大丈夫ですね。

ありがとうございました。m(_ _)m
Posted by yukky | 22:44:27, Sep 09, 2006
shuさん、こんにちは。またまた、この記事にてのカキコですみません!

今日、サビ猫のエイズ&白血病の再検査をしてきました。
結果、またエイズ検査で陽性と出てしまいました。

2度目の検査ですし、この結果が確定となるようで。。。
ただ、インターフェロンを念のため、1ヶ月続けることになりました。それによって、まれに陰性になることがあるのですよね。

shuさんの記事や他にも色々と私なりに、猫エイズについて、あれからいくつもサイトを見て、少しづつ勉強しています。といっても、なかなか頭に入りませんが。

今日の結果がいいものになるよう、期待をしていただけに、かなりショックです。
何でこんな子猫がこんな目に。。。と思います。

ただ、発症しなければ長生きできるのでしょうが、今現在、他の猫のこともあり、別部屋でケージにての生活です。
今後、ストレスのかからない生活をさせてあげるのが困難なため、引き続き、この子猫にとって、いい環境を与えてくださる里親さん探しをしようと思ってます。(さらに、難しいでしょうが)

うちの4匹の猫の検査を先月初旬にし、みんな陰性でしたが、サビ猫がうちの猫の水やトイレの共有、食器もたまに使っていただけに、喧嘩以外での感染の確率は低いのでしょうが、かかりつけの獣医さんがおっしゃるには、「感染する可能性がある」とのことでした。
色んなサイトでも、例えば、「舐めあい程度ではうつらない」と書いてあるのもあれば、「感染が成立する」と書かれてるものもあります。
shuさんがおっしゃるように、100%と言い切れないところで、書かれている内容に食い違いがあるのかとも思いますが、それだけ逆のことが書かれているということは、それだけ水などの共有によっての感染例がまれだということなんでしょうか?
素人なので、よく分かりませんが、私が触るかぎり、うちの猫2匹、顎の下のリンパ腺がコロコロと腫れがみられます。顎下から喉のところに移動したような感じもしますが。

とりあえず、接触のないようにしてから、2ヶ月後である来月にみんな再検査をしようと思っていますが、あと1ヶ月も心配しなきゃいけないのか。。。と不安で仕方がありません。
なんか、いつもこんな相談ばかりで、shuさん、申し訳ございません。。。
Posted by yukky | 18:24:39, Oct 07, 2006
yukkyさん、こんばんは。
現在、もっとも新しい知見として、サビ猫くんと他の子たちのその程度の接触では猫エイズの感染は起こらないでしょう。
ネットではいろいろと書かれているでしょうが、正確なものからいい加減なものまで様々です。
前にも書きましたが、JBVPの石田先生のサイトは十分信用できるものです。
そこを参考にしてください。
念のため僕はJBVPの関係者ではありませんから、宣伝のために書いているわけではありません。

異常に情報が氾濫している現在、EBM(Evidence Based Medicine)にのっとった情報を信じなければなりません。
Posted by shu | 21:19:04, Oct 07, 2006
shuさん、こんばんは。お礼が遅くなり、大変申し訳ありません。JBVPのサイトを拝見しました。
ちょうど、買おうと思っていた「猫のエイズ」の本を書かれてるのが石田先生でした。
石田先生の本を読んで、勉強しようと思います。
shuさんにアドバイスをいただき、安心しました。
情報がたくさんあるのは、ありがたいのですが、どれが本当なのか分からないので、素人には難しいなと思います。
お忙しいのに、いつも長々と相談ごとを書きまして、すみません!
本当にありがとうございました!!m(_ _)m
Posted by yukky | 22:50:08, Oct 09, 2006


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