僕らの仕事で、よく言われることがある。
前回の日記もそうだったけど、「同じ病気が何例も続く」という不思議。
この2,3日でニャンコの尿閉が4例続いた。
これも以前に日記にしたことがある。
尿結石や、血液などの成分がオスニャンコのおちんちんに詰まってしまい、排尿することができなくなる。
BUN(尿素窒素)やクレアチニン、カリウムなどの値が上昇し、3日くらいで死に至る。
飼い主さんは、便秘と勘違いされるため、受診が遅れることが多い。
今日はほぼ同時に2例来院があった。
1ニャンは助けてくださいという飼い主さんの希望通り、全身麻酔が必要だったが、膀胱穿刺して尿を採取し膀胱を減圧し、尿道カテーテルを留置し、点滴により復活した(嬉)。
1ニャンも同様の処置で元気で退院した。
ただし、癖になっている上、多頭飼育の飼い主さんの経済的負担はかなりなものになっている。
もう1ニャンは「そうですか、お金かけられないので、いいです。」と、連れて帰られた。
「治療すればほとんど助かります。」と言っても聞く耳を持たれなかった。
死ぬんだよ・・。
おそらく今夜死んじゃうんだよ・・・。
昨日まで家族みたいだったように言ってたじゃん。
あれは嘘?
それともお金がもったいないだけなの?
じゃ、僕が無料で治療すればいいじゃん。
心の中の声がそう叫ぶんです(この症例に限ったことではありません)。
骨折にしても腫瘍にしても、ほんと日常茶飯事なんです。
そりゃ、本当は僕も無料にしてあげたいんです(経済的余裕のあるうちは)。
動物を助けたいんです。
じゃあ、その前の同じ病気のニャンコの飼い主さんからはお金をもらうの?
全員無料にしてあげられないの?
不公平かな。
動物が好きなんでしょ?
はい、好きですよ。
むちゃくちゃ動物が好きだから、この仕事を選んだんです。
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でも、動物を愛さない飼い主さんは嫌いだな。
口ばかりの飼い主さんは嫌いだな。
うちには来て欲しくない。
だけど僕らには飼い主さんを選べない。
腰も痛い(笑)、今日は胃も痛い(涙)。
飲んでます(毎日のことですから・笑)。
ちょっとグチになりました(苦笑)。
お許しください。m(_ _)m