普通の動物病院の診療日記

November, 2010
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shu

小さな町の動物病院の獣医師です。

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続いた尿閉

僕らの仕事で、よく言われることがある。

前回の日記もそうだったけど、「同じ病気が何例も続く」という不思議。

 

この2,3日でニャンコの尿閉が4例続いた。

 

これも以前に日記にしたことがある。

尿結石や、血液などの成分がオスニャンコのおちんちんに詰まってしまい、排尿することができなくなる。

BUN(尿素窒素)やクレアチニン、カリウムなどの値が上昇し、3日くらいで死に至る。

 

飼い主さんは、便秘と勘違いされるため、受診が遅れることが多い。

 

今日はほぼ同時に2例来院があった。

1ニャンは助けてくださいという飼い主さんの希望通り、全身麻酔が必要だったが、膀胱穿刺して尿を採取し膀胱を減圧し、尿道カテーテルを留置し、点滴により復活した(嬉)。

 

1ニャンも同様の処置で元気で退院した。

ただし、癖になっている上、多頭飼育の飼い主さんの経済的負担はかなりなものになっている。

 

もう1ニャンは「そうですか、お金かけられないので、いいです。」と、連れて帰られた。

「治療すればほとんど助かります。」と言っても聞く耳を持たれなかった。

 

死ぬんだよ・・。

おそらく今夜死んじゃうんだよ・・・。

昨日まで家族みたいだったように言ってたじゃん。

あれは嘘?

それともお金がもったいないだけなの?

 

じゃ、僕が無料で治療すればいいじゃん。

心の中の声がそう叫ぶんです(この症例に限ったことではありません)。

骨折にしても腫瘍にしても、ほんと日常茶飯事なんです。

 

そりゃ、本当は僕も無料にしてあげたいんです(経済的余裕のあるうちは)。

動物を助けたいんです。

じゃあ、その前の同じ病気のニャンコの飼い主さんからはお金をもらうの?

全員無料にしてあげられないの?

不公平かな。

動物が好きなんでしょ?

はい、好きですよ。

むちゃくちゃ動物が好きだから、この仕事を選んだんです。

 

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でも、動物を愛さない飼い主さんは嫌いだな。

口ばかりの飼い主さんは嫌いだな。

うちには来て欲しくない。

だけど僕らには飼い主さんを選べない。

 

腰も痛い(笑)、今日は胃も痛い(涙)。

 

飲んでます(毎日のことですから・笑)。

ちょっとグチになりました(苦笑)。

お許しください。m(_ _)m

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