先日病院の花壇に置きざられていた子猫の手術を本日終えました。
下顎の結合部骨折という比較的よく見られる骨折です。
左右の下顎の真ん中が右と左に離れてしまう、要するに下顎の右左が独立してしまう骨折です。
そのため下顎が不安定になり食事を摂ることができなくなったり、感染を併発して膿臭がしたりします。
今日行なった手術法は下顎の裏側から犬歯の後ろにワイヤーを通して、左右の骨をがっちり合わせて固定するというやりかたでした。
ですが、交通事故などで頭部を骨折するほど打撲を受けている猫の3割から5割くらいが胸部への障害も受けていると言われるため、当然麻酔には注意が必要です。
今日の子猫は無事でした(嬉)。
ただ、残念なことに左の前足はもう自分では動かすことができなくなるかもしれません。
早く自分から食事ができるようになるのが楽しみです。
この子猫を保護した翌日にも別の猫が交通事故で運ばれてきました。
こちらはちゃんと飼い主さんが連れてきてくれましたが、やはり交通事故は嫌ですねえ・・・。