またしても更新が10日以上になりました。
なんだかとても忙しかった・・・。
大雪にもかかわらず、たくさんの動物がやってきました。
今日はそのうちの一つについてです。
突然の嘔吐と元気・食欲不振のわんこがやってきました。
よく聞くと、脂肪の多い牛肉の部分を骨ごとたくさん与えたとのこと。
僕は基本的に手作り食には賛成ですが、残飯には反対です。
手作り食と残飯の違い。
このへんの区別は機会があったら書きたいと思います。
とりあえず、急性膵炎とは簡単に書くと脂肪分の多い食事を急に与えられた場合l、消化酵素を分泌する膵臓から過剰な消化酵素が分泌され、自らの膵臓周辺を自分で消化してしまう、すなわち、自らの消化酵素で自分自身が溶かされてしまう病気です。
主訴は通常、激しい嘔吐や下痢、腹部の痛み、食欲や元気の消失などです。
ひどい場合は2、3日で死亡します。
嘔吐によるひどい脱水、炎症による膵臓周辺への影響で肝酵素値の上昇、高血糖、血液循環の異常による腎臓への影響などたくさんの多臓器不全といった状態が現れていました。
現在、入院して完全絶食、点滴などの治療を行っています。
助かるかどうかはまだわかりません。
急性膵炎とは先にも書いたように、突然脂肪分の多い食事を与えられたわんこ、特に太っていたり、中高齢だったり、多発傾向にある犬種だったりに多い、命に関わる病気です。
キャンプの好きな飼い主さん、愛犬に脂肪分の多い焼肉を与えるのは危険ですよ。
また、今回のように脂が多くて余ったものを愛犬に与えるのも危険です。
気をつけましょうね。