普通の動物病院の診療日記

November, 2010
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shu

小さな町の動物病院の獣医師です。

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最近、腫瘍の切除が多い・・。

9月以降、祝祭日も多くなる。

と、言うことは家族サービスもしなくてはならなくなる。

個人的にもリフレッシュしたくなる季節だ。

 

また、動物病院自体、秋から冬にかけて多少暇になってくるため、全国で学会やセミナー、勉強会などが頻繁に開催されるようになる。

僕も毎月のように東京や大阪などへ出かけることになる。

 

そんな中、ここのところ毎日のように腫瘍の摘出が入ってくる。

小さな皮下腫瘤から乳腺腫瘍、腹腔内の中にできた大きな腫瘍など。

避妊手術や去勢手術よりもずっと多い。

電気メスは毎日フル活動している。

今日も乳腺腫瘍、そして肥満細胞腫が来院した。

 

飼い主さんたちも昔に比べワンコやニャンコたちの体に触れてあげておられるようで、小さなしこりを見つけて来院されるケースがかなり多くなった。

とても喜ばしいことだ。

 

ワンコの死亡原因の1位に癌、すなわち悪性腫瘍が登場した。

特にゴールデン・レトリバーはダントツ多い。

触ってわかるものはまだ発見しやすい。

体の中にできているものは見つけにくい。

人間みたいな定期健診が一般的になればもっと早期発見につながるんだろうけど・・・。

 

 

 

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この記事への返信
動物にもガンが増えてきているんですね。
電気メスが毎日フル活動とは驚きです。
先生の病院は大きな病院なんでしょうか。ドクターが何人もいるような。

実は私のチビもおととしくらいにレントゲンを撮ったとき影があるといわれました。でも、高齢のため麻酔や抗がん剤治療など体に負担になるからということで、そのままなにもしませんでした。
Dフラクションというエキスを飲ませてました。

もしかしたらチビもガンだったのかもしれませんが、私はそうは思わないことにしています。寿命で死んだと思ってます。

ところで、なぜ秋冬は病院は少し暇になるんでしょうか?
Posted by まきっころ | 13:58:37, Oct 06, 2005
まきっころさん、こんばんは。
僕は、用心深いほうなので、使わなくてもいいような腫瘤摘出にも電気メスを用意しちゃいます(笑)。
出血して慌てるよりは、安心を優先します。
その代わり、準備したり滅菌したりする看護師さんたちには仕事を増やしてしまって申し訳ないのですが(笑)。
もっと高価で高性能のレーザーメスは買えません(涙)。

僕の病院は田舎町の小さな病院ですよ。
僕と嫁さんが獣医師、あと獣医師が2人います。
看護師さんが3人です。
みんな動物が大好きです。
決して有名な病院でもなければ大流行の病院でもありません。

まきっころさんのところはいつも書き込みが多くてすごいですね。
いつも感心しています。
チビちゃんの年齢を考えたら手術や化学療法を避けられて、結果的に寿命だったと思われていいのではないでしょうか。
Dフラクションやアガリクスなどに含まれるβ-グルカンという成分が免疫力をアップしてくれて、腫瘍などを抑えてくれる効果があります。
すでにある腫瘍を完全に無くすことは無理ですが、進行をある程度抑えることはできると思います。

腫瘍に対する治療の選択は何通りかあります。
同じ病気であっても、状況によって選択肢が複数存在します。
僕らはなるべく詳しくインフォームドを行い、飼い主さんが、そして動物がもっとも幸せだと思える治療法を選んでもらえるように努力したいと思っています。
多くの獣医さんたちがそう思っておられます。

さて、秋冬が暇なのは、やはり4月から始まる狂犬病の予防注射、5,6月から始まるワンコのフィラリアの検査や投薬、また、梅雨ごろから増え始める皮膚病やノミ、ダニなどの対応が春、夏なのです。
冬ももちろんニャンコたちの風邪や尿路疾患などが増えますが、やはりこれからの季節、エネルギーを蓄えて来春に備える季節なのです。
Posted by shu | 22:06:08, Oct 06, 2005
うちの子も「肥満細胞腫です」なんて、予期せぬ言葉を聴いてから、震える心でネット上をさまよいました。「どーしよー どーしよー」が押し寄せてきてつぶれそうでした。

うちのは幸い(?)なことに(・・なのかどうか(・・?)ですが、)その後の診断で、猫の頭部の皮膚に出来た多発性肥満細胞腫ということで、まずステロイドでの治療中です。
とはいえ、本人は結構しんどそうです。排尿困難?血便がひどくなってしぶっている?副作用なのでしょうか。全然遊ばなくなってしまいました。
大きな身体でふわふわと良く遊ぶ子だったのです。
その様子を見て私の心はつぶれそうでした。
ちなみに現在プレドニゾロン+タガメット+ポララミン+グリチロンが処方されています。
あと一週間飲ませることになっています。

大学病院では重篤な患者さんがいっぱいだったし、いろんな方のホームページでみてホントに腫瘍が多いので驚きました。勉強しまくりました。
実のところ私は、以前はきっとこんな小さなしこり(というにはあまりに小さい粟粒くらいでしたから)に気が付いたり、気にしたりしなかったなあと思います。この子は最初から体調不良だったからこそ気が付いてしまった!

でも・・手術は出来ないなあ、させたくないなあというのが本音です。

図書館に予約していた「ペットががんになった時」という本が届いたので
読み始めました。読んでいると頭が整理されてきて、少し冷静になってきました。その中に「近代獣医学は、動物の状態がいくら悪くても血液、X線、エコー検査などで異常が見つからないと診断がつきません。」とありました。
そうなんだ! 血便のことも、私は無理やり診断を付けてもらって納得したかったんだと・・・ムムッ 反省!!
選択肢はいっぱいあるはずなのに・・ですよね。
ジタバタしてしまいました。  とほほ(T_T)・・ったく!!

今日も先生は電気メスでしょうか。(^_^;)
Posted by ふーちゃ | 09:54:56, Oct 07, 2005
先生、獣医師4人もいたら立派な大病院ですよ〜。
私の家の近隣には、そんなにいっぱい先生いる病院ありませんっ。
ホントに田舎ですか〜(^^)?

ところで、腫瘍が出来やすい部分はあるのでしょうか?
なるべく触るようにしてるのですが。

♂のグレにも乳房?があるのを知らず、腫瘍かと思って、念のため♂猫ちゃんを飼っている友達に聞いて、笑われてしまいました...。
Posted by たみ | 19:44:04, Oct 07, 2005
ふーちゃさん、こんばんは。
そうでしたか、いろいろたいへんだったんですね。
最近はネットや本などで一生懸命勉強されている飼い主さんがとても増えてきています。
僕らも負けないように頑張りたいと思います。

今日も電気メスの登場予定でしたが、使わずじまいでした。
何故かは今日の日記に書いておきます。

たみさん、こんばんは。
立派な大病院・・・、いやいやいや、勘弁してください(汗)。
人件費払うのに一生懸命なんですよー。
その代わり、みんなに頑張ってもらって勉強会やセミナーに出かけています。
そして、本当に田舎です!(マジです)

腫瘍ができやすい部分と言うのは一概には言い切れません。
もちろん女の子は乳腺は要チェックですよね。
あと、口の中にできるものは意外と悪いものが多いです。
たまには「あーん」させて口の中も見てあげたほうがいいでしょうね。
そしてニャンコとワンコでも違います。
血尿が出たようなとき、ワンコには膀胱癌などもありますが、ニャンコではほとんど報告がないようです。
また、ニャンコには注射部位肉腫(ワクチン接種部位肉腫)など、注射したところに悪性の腫瘍ができることもごくまれですがあります。
ワンコでは聞きません。

いずれにしても動物たちが長生きできるようになったため、人間と同様に生活習慣病や腫瘍が増えてきているのは事実ですね。
Posted by shu | 21:36:57, Oct 07, 2005
初めまして。度々のぞいていましたが、肥満細胞腫、の言葉についつい出て来てしまいました。
うちのぴよ(犬・めす・4歳)も、肥満細胞腫でした。というか肥満細胞腫疑い、ですが。生検を受けたのが死亡後で、バイオプシーの検査だけで確定にまでは至っていません。
レントゲンで、肺に心臓よりも大きな塊が有るのが分かり、検査をしようとした矢先に亡くなりました。皮膚上には肥満細胞腫はなく、胸腔部にダイレクトに出来たものと考えられます。非常に珍しい症例です。
他の先生にも聞いた所、肺に出来る癌は本人も自覚症状がなく元気なので、中々早期発見は難しいとのこと。沢山の先生方に聞きましたがやっぱり同じ答えでした。肺だけでなく、腹腔部に出来る肥満細胞腫でも、発見後、手術の予定日まで生き延びた子の症例にすら、HPではヒットしません。どうしたら早期発見出来るんでしょうか…。
因みに、皮膚上の肥満細胞腫に効果がある、といわれる放射線治療は、私の住んでいる新潟では受けられません。はぁぁぁです
Posted by piyomama | 00:47:20, Oct 08, 2005
piyomamaさん、はじめまして。
HPを覗かせていただきました。
ぴよちゃん、本当に残念でしたね。
とても切ないです。

お書きになっておられるとおり、皮膚以外にできる細胞腫の治療は難しいと思います。
また、通常皮膚にできることが多いのですが、肺への転移ですらきわめて稀と聞いています。
僕は腫瘍の専門家ではないため詳しいコメントはできませんが、ぴよちゃんの例は本当に珍しく、たいへんなものだったのですね・・。

胸腔内や腹腔内の腫瘍の早期発見・・・、口で言うのは簡単ですが、確かに難しいかもしれません。

現在、腫瘍を専門とする獣医師たちが増えてきています。
腫瘍だけでなく、外科、眼科、その他の科もそうです。
地方にまで専門家が充実するにはまだ年月がかかるかと思いますが、少なくとも数年前に助からなかったものが助かるようになってきていますし、診断すらできなかったものも診断できるようになってきています。

ぴよちゃんのご冥福を祈ります。
そして、同じ病気が一日でも早く治るようになることを祈ります。

Posted by shu | 10:23:20, Oct 08, 2005
shu先生、お疲れ様です。
そしてレス、ありがとうございます。一昨日、やっと49日を迎えましたが、まだ、日々泣いて暮らしています。何かしてあげられたんじゃないのか…って。

先生の所にも沢山の患者さんがいらっしゃってますね。先生もご自身のお体に気を付けて、もの言わぬ動物達の為に頑張って下さい。
応援してます!
Posted by piyomama | 23:28:59, Oct 18, 2005
piyomamaさん、こんばんは。
そうでしたか、一昨日が49日でしたか。
まだまだ悲しみが残っておられるようですね。
piyomamaさんのHPを見せていただいたらわかりますが、できるだけのことはされたんだと思いますし、それ以上のことも頑張ろうとされていると思いますよ。
少しずつでもいいから、元気を取り戻してくださいね。
僕も微力ですが頑張ろうと思っています。
応援、ありがとうございます。
Posted by shu | 00:29:43, Oct 19, 2005
乳腺腫瘍は早期の避妊手術で予防できるという情報が氾濫しているのに何故乳腺腫瘍は発症するのですか。避妊手術は乳腺腫瘍の予防にならないからではないのでしょうか。教えて下さい。
Posted by たなかおさむ | 12:26:14, Nov 29, 2006
たなかさん、こんにちは。

>何故乳腺腫瘍は発症するのですか。
これは、初回発情(あるいは2回目の発情)の前に避妊手術をしているにもかかわらず、乳腺腫瘍が発生するのは何故か、すなわち、(氾濫している)情報が事実ではない、という意味でしょうか?

それとも情報が氾濫しているのに、どうして避妊手術をして乳腺腫瘍の発生を抑えようとしないのか、という意味でしょうか。

早期の避妊手術が乳腺腫瘍の予防、すなわち発生率を減らすということは統計上、事実です。
実際のデータは本日の日記に書いておきます。
Posted by shu | 11:43:29, Nov 30, 2006


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