普通の動物病院の診療日記

November, 2010
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shu

小さな町の動物病院の獣医師です。

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問診しにくい飼い主さん その1

動物たちは人間の言葉が話せない。

 

だから食欲があるとか、ないとか、元気はどうですかとか、すべてを飼い主さんから聞かなくてはならない。

 

僕らの仕事、よく「動物相手の仕事」と言われ、場合によっては「いいですよね〜、動物相手だから気楽ですよね、人間関係に悩まなくてもすみますよね。」などと言われることまである。

確かに動物相手には違いないのだが、動物がここが痛いからと言って自分一人で病院に来るわけでもなく、検査や治療の説明を聞いてくれるわけでもない。

あくまで飼い主さんから聞き取り、飼い主さんに説明をするのである。

 

こんな飼い主さんからお話を伺うのはたいへんだ(笑)。

 

「こんにちは、○○ちゃんは今日は嘔吐したんですか。何か変わったものは食べませんでしたか?」

「○○ちゃん、ちぇんちぇいが何か変なものは食べまちぇんでしたか?ですって〜。何にも食べてないでちゅよね〜。」

「・・・、そう、ですか。食欲はありますか?」

「○○ちゃん、食欲はどうでちゅかって。○○ちゃんは今日は何も食べたくないんでちゅよね〜。」

「ちょっと聴診しますね。」

「○○ちゃん、ちぇんちぇいがもしもししてくれまちゅよ〜。はいは〜い、いい子いい子でちゅよ〜。もしもし〜、いい子、いい子〜。」

「・・・。」

血液検査や注射が必要なときでも、

「○○ちゃん、○○ちゃん、痛い、痛い、痛い、怖いでちゅね〜。」と。

 

お気持ちはものすごくわかるし、大切にしておられるのもよくわかる。

でもね〜、ものすごくやりにくいんですよ(笑)。

 

でも、飼い主さん側からすれば、話しにくい獣医師っていうのもいるんだろうな(笑)。

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この記事への返信
いつも更新楽しみにしています!
・・・寒い話ですね。
でも一見怖い職業の人がこうだったらかわいいかも。(笑)
そういえば桜沢エリカの「しっぽがトモダチ」の最新刊にこの飼い主みたいな獣医さんが載ってましたよ。

これからもお仕事がんばってくださいね!
Posted by なみち | 13:23:01, Sep 21, 2005
ぶゎはははは〜(爆)、何か想像できますー(^○^)。

しかし、笑い事ではありません。。
にゃん子が膀胱炎で病院に連れていった時、怒って触診できないものだから、入れた後で横とことがありました。
が、動けないという状況でも怒ってぐるぐる回転して大暴れしてしまいまして、気が動転した私は「にゃんっ、にゃん子っ!しっかりっ!!」と先生の横で連呼するということをしでかし、今思えばはずかしかったなあ〜。。

それにしてもあのキャリー、便利なものがあるんですねぇ。
ちょっとしのびなかったですが、うちの子みたいなのにはピッタリです(^^;)
あれがないと検温も触診も注射もできないですもんねぇ。。

それが無いのか別の病院では、「にゃん子ちゃんは麻酔しないと触診できません」と言われてたのですが、私が買って持参してやろうかと思ったものでした(笑)。
Posted by たみ | 13:59:15, Sep 21, 2005
あらー、なんだかテキストが消えてる部分があって、変な日本語になってしまいました。。

「入れた後で上からと横から柵(?)を狭めることができるキャリーに入れてもらったことがありました」

と言いたかったんです。。
失礼しました...。

Posted by たみ | 14:01:32, Sep 21, 2005
なみちさん、初めまして!
書き込み、ありがとうございます。
そう、寒い話かもしれませんね〜(笑)。
まあ、それだけかわいがっておられるということですからね。
でも、その動物がワンコだったらα症候群になったりとか、社会化においてなんらかの影響が出てしまいますね。
赤ちゃん言葉で話しかけられている動物の年齢を人間の年令に換算すると、四十過ぎのいい大人なのになーって、思うこともありますしね。
だけど、いつまでもかわいい子供でいて欲しい気持ちもよくわかります。

たみさん、こんばんは。
冗談っぽく書きましたが、多くの飼い主さんにとっては笑い事ではないかもしれませんね。
少なくとも、動物のために我を忘れることができたり、泣いたりされる飼い主さんを見るといい人だなーと思うし、もっと頑張ろうと思えます。
それにしても、そういうキャリー、僕は知りませんでした。
べ、便利かも・・・。
今までなんとか洗濯ネットとバスタオルでやってきましたが・・(笑)。
Posted by shu | 21:57:42, Sep 21, 2005
おはようございます。

シャーシャー怒って逃げ回る彼女を見て、センセが奥から出してきたのが、そのキャリーでした〜。
ステンレス製(?)で、檻みたいなデザインなのですが、「おお、なんて便利なものがっ!」と飼い主でさえ思いました(笑)。
ポピュラーなものではないのですね。

その中ですら大暴れした後、「チンチラ系はキレることが多いんですよ」とフォローして下さったのですが、そうか、うちのはチンチラ系なのか、だからか!と、ちょっとホッとしたような嬉しかったような(笑)。
Posted by たみ | 07:07:19, Sep 22, 2005
o(〃^▽^〃)oあははっ♪
・・・・って笑えないかも・・・
うちは上向きになって診察を嫌がる子がいて
その時はワンちゃんの耳元で「ヨシ!ヨシ!」なんて落ち着かせたりしてますが
中にはσ(^_^)が怒ってないことを知って余計に暴れたり・・・
その時は大きな声で「NO!」と一言!
ワンちゃんも「真剣に怒ってる」って思うんでしょうか?
まな板の鯉状態ですプー!(*≧m≦)=3
診察が終われば「褒めてぇ〜」ってしっぽをブンブン振り回して
その時にワンちゃんに話し掛けたりしちゃいますね(笑)

でも、ここまでいくと・・飼い主さんとコミニュケーションとるのは難しそうですね。(笑)
話しにくい獣医さんは・・・事務的な対応の先生は話しにくいです。。。
Posted by 紫音 | 07:27:56, Sep 22, 2005
いつもはクールでニヒルな感じの男性が、ペットには「ハ〜イ、お父さんですよぉ〜」って話しかけるなんて話はよく聞きますね。

私も診察を受けながら話しかけます。
でも、ふつうにですよ。赤ちゃん言葉は使いません(笑)
でも家ではつつじのことを「ちゅちゅじ」なんて言っちゃいます(笑)

今度抜糸に行ったら「は〜い、ちゅちゅじ、お糸をチョッキンチョッキンしてもらいましょうねぇ〜。怖くないでしゅよ〜。おりこうしゃんでしゅね〜」って先生の前で言ってみようかな(笑)
Posted by まきっころ | 15:12:59, Sep 22, 2005
たみさん、こんにちは。
もしかしたらそのケージはポピュラーなもので、僕だけ知らないのかも(汗)。
そういう場合の先生のフォローは大切ですね。
やはりなるべく飼い主さんには嫌な思いをして欲しくないですから。

紫音さん、こんにちは。
僕らも診察台の上で言うことを聞いてくれないワンコやニャンコたちには困ることがあるので、そうやって上手にやっていただけると助かります。
多くの動物たちは病院や診察台を怖がりますから、なるべく恐怖を与えないようにとは思うのですが、どうしても注射したり採血したり、痛いところを触ったりしますから・・・。
動物には嫌われがちな仕事です(涙)。

まきっころさん。
今度抜糸の時の様子を見に行きたいものです(笑)。

診察中に動物に話しかけてあげて、動物を落ち着かせてあげたり、恐怖をやわらげてあげるのは大切ですよね。
上に書いた例はまれにある極端な例です(笑)。
やはり飼い主さんとうまくコミュニケーションを取りたいですね。
Posted by shu | 18:50:52, Sep 22, 2005


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