普通の動物病院の診療日記

July, 2006
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shu

小さな町の動物病院の獣医師です。

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子にゃんこを助けられなかった

1123219747060470.jpg題名の通りです。

 

あの子にゃんこが亡くなりました。

 

麻酔をかけてしばらくしてから亡くなりました。

 

たくさんの人に応援してもらい、励ましてもらい、子にゃんこもすくすくと大きくなっていたのに。

 

440gだった体重も660gに増え、元気も食欲も旺盛でした。

 

飼ってくださる方と相談して足の手術をすることにしました。

今朝、血液検査をして若干の貧血はあったものの、十分麻酔には耐えられるだろうと判断しました。

結果的には僕の判断が甘かったのかもしれません。

麻酔に耐えられなかったのですから。

 

応援してくれていたみなさんには、隠しておいたほうがいいのかなとも思いました。

せっかく盛り上がってきたところに水をさすようで。

だけど何でも正直に書くと、このブログの一番最初に書いたので、隠すのはやめました。

ただ今はもう悲しいだけです。

 

飼ってくださる予定だった方に電話をして、お迎えに来ていただきました。

お母さんと高校生くらいの女の子です。

泣かれました。

でも僕やスタッフがあまりに落ち込んでいたので、逆に励ましてすらいただきました。

 

また一つ、命の重さが肩に乗ってしまいました。

 

子にゃんこ、そして、応援してくださってたみなさん、本当に力になれずごめんなさい。

 

 

 



この記事への返信
すごい回復力だったのに・・・残念ですね。(ノ_-)クスン
でも、Shu先生はじめスタッフの皆さまも全力を尽くされたと思います。
子猫ちゃんも新しいママさんもわかってくれますよ!

Posted by 紫音 | 15:33:21, Aug 05, 2005
あの子ニャン子が亡くなったのですか・・。
元気になってきた矢先だったので少し驚きました。そうでしたか・・・(;_;
これまでにもたくさんのニャンコやワンコを救ってくれたのですから、shuさんあまり気を落とさないで下さいね・・・。
その子にゃんこの分までこれからもたくさんの命を救ってあげて下さい(^^)/
Posted by ツネママ | 16:10:26, Aug 05, 2005
はじめまして。ひそかに拝見していました。

なぐさめにもならないかもしれないけれど。
もし、捨てられて、カエルを食べながら暮らしていたところを車に轢かれて死んでいたら、子ニャン子とはいえ恨んで死んでいったでしょうか。
拾われて、助けられて、おいしいご飯をもらって、飼ってもらえることになって、少しの間、子ニャン子は幸せだったと思うのですが、子ニャン子はどう思っていたのでしょうか。

大変なお仕事ですね。次のかわいそうな子達を助けてあげてください。
Posted by marcy | 17:23:23, Aug 05, 2005
胸騒ぎがして・・・ココを読むのが怖かったんです。

でも、みなさんがおっしゃっているように、人間のお医者様、動物のお医者様に限らず、医師と言うお仕事は、いつも「死」を直視する強いお心がないと出来ないお仕事だと思います。
飼い主になってくださるはずの方も、先生もお辛いと思いますが、またしっかり前を向いていただきたいと思います。

がんばってくださいね。私も強い心を持って、生きていきたいと思っています。
安らかに・・・・
Posted by みえこ | 19:26:01, Aug 05, 2005
虹の橋を渡ってしまったんですね。。悲しいです。。

でも、皆さんの意見と一緒です。
結果は残念でしたが・・。一生懸命に心を貰ったことに意味があると思います。
最後に愛情貰って、仔ニャンコは幸せではないでしょうか。。
心優しい家族と出会い。先生やスタッフの方と出会い。
暖かい愛をくれた方に、この先迷惑かけたくないと・・・
仔ニャンコなりの恩返しではないでしょうか。。
きっと、健康な体になって帰ってくるつもりなのではないでしょうか。
私は、そういう事ってあって欲しいし。あると信じたいです(*^^*)
だって、この世は生まれ変わるんですもの・・・。

shuさん、お疲れ様でした。
少しでも悲しさを、次の仔達に活かせてあげてください。
とは言っても、悲しいものは悲しいです。。
頑張ってくださいね。。

Posted by ちぇりママ | 21:22:43, Aug 05, 2005
とても残念ですが、こねこちゃんは最後「愛されて」
旅立っていったのですから幸福だったと思います
あのまま拾われずに、誰にも知られずに骨になっていってたかも知れないのに
最後に本当に愛されてたのですものね「ありがとう」って思ってくれてますきっと!
先生・スタッフのみなさんお疲れ様でした 
Posted by かよこ | 23:01:18, Aug 05, 2005
この仕事をするようになってわかったことですが、僕自身が思っていた以上に、飼い主さんたちは病気や獣医療にたいして不安をお持ちになっておられたり、心配されていることがわかりました。

ネットで検索してみれば情報は有り余るほど氾濫しており、正しいものにあたればラッキーだけど、万一、間違ったものにあたってしまうと取り返しのつかない状況になることもわかってきました。
僕などとは天と地ほどの差があるすごい獣医師はたくさんおられます。
だけどどうやったらそういう先生とめぐり合えるかはわかりません。

だから、微力ながら少しでもそういうみなさんに対してお力になれればよいと、ここでブログを立ち上げてみました。
自分の出した条件として、営利目的でないこと、あくまでも匿名を貫くこと、他の獣医師の批判や中傷は絶対にしないこと、そういうことを念頭において、正直な、そして自分のわかる範囲で正確な情報を提供できたらと思いました。

ところが、今日は情報を提供するどころか、本当ににみなさんに励ましていただきました。
本当にありがとうございました(涙)。

読んでいただいている人たちの中には僕がどこの誰かを知っておられる人もほんの数名おられます。
しかし、自分の地元の方にはもちろん、病院のスタッフにさえこのブログは秘密にしています。
僕のことを知っておられる方は皆、遠く、離れている方々だけです。

今日は正直言ってかなり落ち込みました。
悔しくて悔しくて。
しかし、落ち込んでいる暇もなく午後の診察が始まり、多くの動物たちが病院にやってきました。
その子たちのために、落ち込むことすらできず頑張って笑顔で仕事をしました。

この世には楽な仕事なんてないと思います。
みんなそれぞれに大変さを抱えながら頑張っておられると思っています。

みなさん、本当にありがとうございます。
励ましのお言葉が身に沁みます。

みなさんのおっしゃるとおり、次の子たちに活かしていきたいと思います。
それこそ「僕のお仕事」なんですよね。

marcyさん、はじめまして。
本当にありがとうございました。
書き込んでいただいてとてもうれしく思いました。
こんなブログですが、また覗いてみてください。
ブログやめようかなと一瞬思いましたが、こうしてmarcyさんみたいに読んでくれているかたがおられるのだから、もう少し頑張ろうと思います。

いつまでも落ち込んではいません。
明日は土曜日、一週間で一番来院数の多い曜日です。
頑張ります!
Posted by shu | 23:35:56, Aug 05, 2005
とても悲しくて、残念に思います。。。
ちょっと元気になってきたところだったから、元気になって、あのやさしい方にもらわれて、暖かい暮らしが・・・と、勝手に想像してしまっていました。

でもきっと、最期にやさしいヒトたちと出会えた事が、子猫ちゃんにとっての心地よい日々だった事と思います。

先生もスタッフの皆さんも、飼い主候補だった優しい方も、お心落としの事と思いますが、
猫ちゃんはみんなの気持ちをちゃんと抱えていったのではないでしょうか。。。

また、麻酔の危険性を改めて知ったような気がします。
過去、子宮蓄膿症のハムスターの手術の時には、オペの危険性と共に、麻酔の危険性の事をかなり詳しく説明されました。
小動物では、身体が小さい事や呼吸管理が出来ないから余計にキケンと言う事ですよね。

飼い主も、色々な知識や情報を知る努力をして、その子にとって最善の治療が何かを、獣医さんとよく話し合って、
治療法を選択していく必要があるのだと感じました。
Posted by こゆ。 | 23:34:49, Aug 06, 2005
こゆ。さん。
ありがとうございます。
いつもながらのご意見、おっしゃるとおりだと思います。

あれから、2日、たちました。
子にゃんこは飼っていただけるはずだった方が最後までしっかりと面倒をみてくださいました。
「小さな小さなお骨になっておうちに帰りました、本当にお世話になりました。」と連絡をいただきました。
とてもうれしかった。

そして落ち込んでいる暇もなく、この3日間で百数十件の動物たちがやってきました。
その中に、どうしても救うことのできなかった子たちが3ついました。
3つとも初診でした。
スタッフともども必死に蘇生を試みたけれどだめだった子、2時間も3時間も人工呼吸を続けたけれどだめだった子、胃に穴が開いているのに気付いたときにはすでに手遅れだった子。
毎日が一生懸命です。

今回の記事で、こゆ。さんが書いておられるように、麻酔は決して万全なものではなく、必ず危険を伴うものです。
僕の病院でも、たとえどんな簡単な手術の場合でも飼い主さんにそのお話しをします。

しかし、現在の麻酔薬は年々進歩しており、相当安全性が高まっていることも事実です。
今回の僕の記事のせいで、麻酔に対して過剰な不安を持たれることで、多くの立派な獣医師の方々のご迷惑にならないことを望みます。

よく、僕の病院に問い合わせがあります。
「避妊手術はおいくらですか?」と。
これはある意味においては間違った質問です。
安全重視ならば、手術の値段ではなく、麻酔法、手術法、術中の生体管理法などを問い合わせることが本当は大切だと思います。
医学的知識のない一般の方々には難しい質問だと思いますが、少しずつ、ここで説明できればと思っています。

今日は休診なので休みます。
明日からまたいろいろなことを書いていきたいと思います。
励ましてくださったみなさん、本当にありがとうございました!
Posted by shu | 02:20:28, Aug 08, 2005


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