普通の動物病院の診療日記

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shu

小さな町の動物病院の獣医師です。

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ウサギの臼歯削り

1122558548201731.jpg今日は、ウサギくんの臼歯(奥歯)削り。

前歯も切った。

 

ウサギくんたちの飼い主さんならほとんどの方がご存知だと思うけど、ウサギくんたちの歯はどんどん伸びる。

だから、牧草などを与えて歯と歯を削り合わさせていかなければならない。

 

もしもフードがペレットだけとか、生野菜だけとかで、臼歯を削る機会が少なかったら、不正咬合、とか過長歯という状態になってしまう。

 

写真のウサギくんは上顎の右の臼歯が外側に曲がって伸びてしまい、頬の粘膜に食い込んでしまっていた。

下顎の臼歯はまっすぐ上に向かって伸びすぎ、舌にあたって出血させていた。

「食欲がなくなりました。」と言われて来院されることが多いが、食欲がないのではなく、痛みのため食べたいのに食べることができないのである。

ほっておくと餓死する。

 

こうなると全身麻酔をかけて伸びすぎた歯を切ったり削ったりしなければならない。

頑張って歯を削るんだぞ、ウサギくん!

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この記事への返信
わ〜〜 うさぎちゃんの飼い主さんも大変なんですね
いつもチェックが必要ですね。
Posted by かよこ | 07:11:09, Jul 29, 2005
ウサギも病院に来るんですね。というか、歯が伸びてしまうなんて知りませんでした。
ウサギというと、ピーターラビットとミッフィーしか知らなかったです。

野生のウサギはちゃんと自分で牧草を食べているんでしょうか。
また、学校で飼育されているウサギはちゃんとケアしてもらっているんでしょうか。
Posted by まきっころ | 11:09:47, Jul 29, 2005
こんばんはー。

かよこさん、そうです、ウサギくんたちの飼い主さんも大変なんですよ。
ウサギくんたちは口を大きく開けてくれないので、日常的なチェックはなかなか難しいです。
食欲がないような感じがしたり、よだれで口の周りが汚れていたら要注意です。

まきっころさん。
ミッフィーって・・、あー、そうか、ミッフィーもウサギですねえ(笑)。
野生のウサギは逆にペレットがないから飼われているウサギよりは大丈夫でしょう。
でも、万一こうなってしまったら助からないでしょうね・・・。

(主に公立の)学校で飼育されているウサギくんたちは本当に大変です。
満足な予算が出ている学校はほとんどありません。

(人間の)子供たちの情操教育の犠牲になっているどころか、逆に子供たちに(動物の命は)軽いんだと教えかねない現場もあります。

ところが、学校の先生たちの中には私財を使ってでも学校の動物たちを守ろうとする人たちが大勢おられます。
また獣医師の中にもボランティアとして無償で働く人たちも大勢おられます。
保護者さんたちの中にも夏休みなどにはボランティアとして世話をしてくれたりご家庭で飼育してくれたりと。
世の中捨てたもんじゃないですね。

ちなみに下のURLに学校飼育動物たちのために頑張っておられる人たちの活動などが書いてあります。
http://www.vets.ne.jp/~school/pets/

お時間のあるときに参考になさってくださいね。
Posted by shu | 21:17:36, Jul 29, 2005


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