今日は比較的多くの飼い主さんが経験しておられるかもしれない病気、尿路閉塞が来ました。
カテーテルで尿が抜けたので一安心ですが、にゃんこが一度にこんなにたくさん尿をすることはありません。
膀胱がぱんぱんになっていました。
しんどそうな目つきの中に、おしっこを出してもらってほお〜っとした表情が伺えます(笑)。
尿路閉塞とは膀胱結石の小さな砂や膀胱炎などでの出血や膿、膀胱の上皮細胞などがおちんちんに詰まってしまい、排尿することができなくなる病気です。
若い頃からのオス猫によくみられます。
今まで膀胱炎を起こしたことがあったり、尿結石ができたことのあるオス猫くんは要注意です。
まったくそんな経験もなく突然起こることもあります。
猫はなんとか排尿しようと思いますが、詰まっているため排尿できず、何度も何度もトイレにいき排尿姿勢を取ります。
体にとっては有害な物質が尿として体外に排泄されなくなるため、尿毒症という状態になっていきます。
3日くらい放置されると死亡します。
飼い主さんは「便秘」と間違えて、2,3日様子を見ておられることが多いため、来院時にはすでに重症となっていることが珍しくありません。