この子の名前はブンタ(仮名)。
ノラ猫である。
1ヶ月前のある日、車にはねられたらしい。
動けなくてじっとしているところを、近所の女性に救われた。
各所の打撲と左の大腿骨の複雑骨折だった。
その人は2匹の子猫を飼っておられるのだが、治るまで家で世話をするから手術をしてあげて欲しいと言われた。
そして、それから1ヶ月が経った。
今ではピンが入ったままほとんど普通に歩いている。
ピンを抜く日も近いだろう。
今日、その優しい人は言われた。
「治ったらどうしようか悩んでます。また野外に放してしまおうか、それとも飼ってあげようか。だけど2匹の子猫で手一杯ですし・・・。でも、たぶん飼うことになると思います。」
やったー!
よかったな、ブンタ!
もう交通事故に遭わずにすむぞ。
交通事故で命を落とす猫はとても多い。
野外には車以外に、猫エイズ、猫白血病、猫伝染性腹膜炎など、命にかかわる危険があふれている。
また、毎年数十万匹もの犬猫が処分されている。
その半分が幼い子猫なのである。