キツネ

February, 2011
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Feb 28, 2011
近代の狐伝説


中には法話や俗信では説明のつかない、比較的新しい伝説や伝承も存在する。 大阪府の松原市には、戦後しばらくの間まで人に混じって、化けた狐たちが生計を立てていたという伝承が残っている。 彼らは人々と良好な交流関係を保っていただけでなく、姓と名を持ち、住民として住民票が交付されていた。 

 


 

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Feb 22, 2011
歴史

日本の狩猟時代の考古学的資料によると、キツネの犬歯に穴を開けて首にかけた、約5500年前の装飾品[4]やキツネの下顎骨に穴を開け、彩色された護符のような、縄文前期の(網走市大洞穴遺跡)ペンダント[5]が発掘されている。またキツネの生息域にあり、貝塚の中に様々な獣骨が見つかりながら、キツネだけが全く出てこないような地域(福井県)も存在する[6]。

日本人がキツネを稲と関連させた起源は、文化人類学的推察にもとづく農耕民族の必然だったとする必然起因説と、歴史学的手法に基づいて推察して、神の名に「狐」を宛てたことによるとする、誤解起因説の二通りがあって特定はされておらず、その後大陸より渡来した秦氏の勢力によって、キツネは稲荷神の眷属に収まったという流れになっている。

稲作には、穀物を食するネズミや田の土手に穴を開けて水を抜くハタネズミが与える被害がつきまとう。 稲作が始まってから江戸時代までの間に、日本人はキツネがネズミの天敵であることに注目し、キツネの尿のついた石にネズミに対する忌避効果がある事に気づき、田の付近に祠を設置して、油揚げ等で餌付けすることで、忌避効果を持続させる摂理があることを経験から学んで、信仰と共にキツネを大切にする文化を獲得した[7]。
日本古来の世界観は山はそれ自体が山神であって、山神から派生する古木も石も獣(キツネ)もまた神であるというが基としてあると言われている[8]。
民間伝承の狐神信仰の発生がいつ始まったかの特定は難しいとした上で、発生の順番から考えて、土地が開墾される以前にキツネが生息しており、畏敬された狐神と稲荷の結合は、田の神信仰と稲荷の結合に先立つであろうと言われている[8]。
一方、稲荷神社の神は、宇迦之御霊神別名御食神(みけつがみ)であって三狐神と書き誤って、日本中に誤解が定着したという説も根強く、有力な説である。
『日本書紀』斉明5年(659年)には、(皇孫建王が唖であったために?)神の宮(島根県八束郡八雲村の熊野神社)を改修し始めた直後、狐が現われて柱を曳く蔓の綱を根元から食い切り、狗(山犬)が現われて死人の手を言屋社(いうやのやしろ)(島根県八束郡東出雲町の揖屋神社)に残したという記事(つまりみかどの死の予兆が下された)が残されている[9]。
とにかく正史に狐の記事が記載されたのは、『日本書紀』斉明記3年(657年)石見に現れた白狐の記事であり[9]、伝記に狐が記載されたのは『日本霊異記』欽明天皇の時代(540年-571年)とされている[3]。キツネが騙す、化ける妖怪の一種であるという概念は、仏教と共に伝来したもので、中国の九尾狐の伝説に影響されたものである[3]。 

キツネの生態


食性は肉食に近い雑食性。鳥、ウサギ、齧歯類などの小動物や昆虫を食べる。餌が少ないと雑食性となり人間の生活圏で残飯やニワトリを食べたりする。 分類的にはイヌ科に属する動物ではあるものの、群れではなく単独で狩りをするなど、習性においては、イヌよりむしろネコに近い部分がある。 しかし、基本的に単独生活のホンドギツネも餌が豊富にある場合、宮城県白石市の狐塚のように大きなグループで生活していた例も残っている。 夜行性で非常に用心深いが好奇心もあり大丈夫と判断すると突然大胆な行動をとる。人に慣れすぎてしまうと北海道の例のように習性が狂い白昼観光客に餌をねだるようになる。

 
キツネの骨格野生におけるキツネは10年程度の寿命とされるが、殆どの場合、狩猟、事故や病気によって2、3年しか生きられないとされている[1]。

一般的に、キツネの体格は、オオカミ、ジャッカル、犬など、イヌ科の他のメンバーよりも小型である。平均的なオスのキツネの体重は、5.9Kg、メスはそれより軽い5.2Kg。俗に言うキツネ顔で、ふさふさした尾を持つ。典型的なアカギツネの毛色は、赤褐色で、通常尾の先は白い[1]。

イヌ科には珍しく、群れず、小さな家族単位で生活し、特にネズミなどのげっ歯類を捕まえて食べる。生後1年も満たないで捕獲訓練をマスターし、獲物を捕らえるようになる。キツネはバッタから果物や木の実まで様々なものを食べる雑食性である。

キツネは警戒心が強く、通常室内のペットには向かないが、ロシアでは45年の選択的交配でギンギツネの創出に成功している。この選択的な繁殖により、毛色のバリエーション、丸い耳、巻き尾など、猫、犬、その他の動物で見られるような物理的、行動特性が変化することが分かった[2]。

 

 


 

現生種

族・属の分類には多少の異説がある。

キツネ族 Vulpini
キツネ属 Vulpes

キタキツネ


アカギツネ red fox、Vulpes vulpes
アフガニスタンキツネ (ブランフォードギツネ) Blanford's fox、Vulpes cana
オグロスナギツネ pale fox、Vulpes pallida
オジロスナギツネ Rueppel's fox、Vulpes rueppelli
ケープギツネ Cape fox、Vulpes chama
コサックギツネ corsac fox、Vulpes corsac
スウィフトギツネ swift fox、Vulpes velox
チベットスナギツネ Tibetan fox、Vulpes ferrilata
ベンガルギツネ Bengal fox、Vulpes bengalensis
フェネック (フェネックギツネ) fennec、Vulpes zerda
ホッキョクギツネ arctic fox、Vulpes lagopus (かつては独立属 Alopex に位置づけられた)
オオミミギツネ属 Otocyon (キツネ族に含めないこともある)
オオミミギツネ bat-eared fox、Otocyon megalotis
ハイイロギツネ属 Urocyon
ハイイロギツネ gray fox、Urocyon cinereoargenteus
シマハイイロギツネ island fox、Urocyon littoralis
イヌ族 Canini (一部)
カニクイキツネ属(カニクイイヌ属) Cerdocyon
カニクイキツネ(カニクイイヌ) crab-eating fox、Cerdocyon thous
クルペオギツネ属 Pseudalopex
クルペオギツネ (クルペオ) culpeo、Pseudalopex culpaeus
スジオイヌ hoary fox、Pseudalopex vetulus
セチュラギツネ Sechura fox、Pseudalopex sechurae
チコハイイロギツネ Argentine gray fox, chilla、Pseudalopex griseus
パンパスギツネ pampas fox, Azara's dog、Pseudalopex gymnocercus
フォークランドキツネ属(フォークランドオオカミ属) Dusicyon
フォークランドキツネ(フォークランドオオカミ) Falkland island fox、Dusicyon australis