タバコを吸うと、頭がスッキリし、気分が落ち着いたという感覚をもたらします。
これは、タバコに含まれるニコチンが直接脳を覚醒させるからです。
その一方で、タバコは吸えば吸うほど、脳はニコチンに対する依存度を高めます。
このため、禁煙すると、脳がニコチンを強く求める離脱症状が現れてきます。
この離脱症状を起こした後にタバコを吸うと、一見、作業効率が上がるように感じますが、むしろ効率は下がると言われております。
また、タバコを吸い続けることによって、タバコを吸うこと自体が生活のパターンに組み込まれてしまいます。
すると、禁煙したときに、手持ちぶさたや口さみしさを感じるようになり、タバコを求めるようになります。
さらに、タバコを吸わないことで、心の支えがなくなったような感じがして、イライラや集中力低下が起きることもあります。
また、ニコチン依存が強い人になると、不眠や幻覚などの重い禁断症状が出ることがあります。
タバコの弊害はこれだけではありません。
長期にわたって喫煙を行っていると、各種の臓器や組織に障害を起こし、色んな疾患を生じやすくなります。
特に、がん、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎)は喫煙による影響が大きく、喫煙関連三大疾患と呼ばれております。
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