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カニのはさみと甲羅
カニの最大の特徴と言えば、だれでも、すぐに思いつくのが「はさみ」と「甲ら」でしょう。

カニの体を包む硬い殻は外骨格ともよばれ、体内の器官を外側から守る役目をしております。このような殻(外骨格)をもっているのは甲殻類、貝類、ウニなどだが、動物全体からみれば少数派なのです。

カニの甲がすっぽりとおおっている内部には、頭の部分と胴の部分が入っております。また、心臓、胃も、えら、肝臓、生殖器官も全てが甲の内側に収まっております。

その甲面はバラエティに富んでおります。甲面は平らなもの、ふくらみのあるもの、凹凸のあるもの、とげや粒粒のあるもの、毛が生えているものなど、カニの種類によってさまざまです。

甲の形(輪郭)も実に多様です。

四角形、三角形、円形、楕円形、台形、ひし形、洋ナシ形で五角形、六角形、横長の長方形、縦長の長方形などあらゆる形かあり、これらはみな種類によって違う形となって進化し、今日に至っているのです。

甲の色や模様に関しては、ほとんどの色があるといえる。

モクズショイやヨツハモガニのように、海藻や他物を背中に背負っているカニは、海底や磯で見つけても甲の形も色も分からない。付着物を取り除くとよく分かります。

成体のカニの甲の幅や長さなども種類によってさまざま。

まさにカニの甲はそのカニの身上調書といってよい。

甲にはカニのあらゆる情報がつまっていのです。

これに対して、哺乳類、鳥類、は虫類、両生類、魚類などは、背骨を中心とした内骨格が体内の器官を守っております。

ただし、カメ類は内骨格と外骨格が結合しており、アルマジロは外骨格(原始的なうろこ)をもった最後の哺乳類とされております。

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