食物アレルギーの小学生が、学校の給食で出された食べ物で死亡するという、痛ましい事件が発生しております。
食物アレルギーの原因となる食材は、タマゴ、魚介類、ピーナッツ、ソバなど、人によって様々ですが、場合によっては、重篤な症状を引き起こし、最悪の場合は死に至らしめるおそれがあるため、食物アレルギーに関する正しい知識を身に付ける必要があります。
特定の物質に対して過剰に反応するのをアレルギー反応と言いますが、食物アレルギーは、食べ物に含まれるタンパク質が異物(アレルゲン)と認識されて、症状が引き起こされるものです。
その症状は、皮膚、呼吸器、目や鼻、消化管などに現れます。
例えば、皮膚だと、じんましん、紅斑や紅潮など、呼吸器では、咳、ゼイゼイ・ヒューヒューといった喘鳴(ぜんめい)など、目や鼻では、目のかゆみ、充血、目やに、目の周りの腫れ、鼻水、鼻づまり、くしゃみなどです。
また、消化管では、口の違和感、口唇の腫れ、腹痛、下痢、嘔吐など、腎臓では、血尿、蛋白尿などです。
その他、ショックによって、血圧が下がって意識が薄れる、脈拍が速くなるなどの症状も現われます。この内、特に多い症状は、じんましんなどの皮膚症状や喘鳴です。
食物アレルギーを引き起こす食べ物は、年齢が小さい時は卵や乳製品が多く、大人になってくると、ソバ、魚、エビが多くなってきます。
このため、現在の食品衛生法では、卵、乳、小麦、ソバ、ピーナッツ、エビ、カニの7項目の食品については表示義務があります。
アレルギー症状がでたら、検査によってその原因となる食材を突き止め、アレルギー症状が出る間はその食材を除去する必要があります。
アレルギーマーチとは