食料難のため食べることが精いっぱいで、質よりも量が重視された戦後の一時期は、栄養などはそっちのけ、とにかく腹いっぱい食べられれば、それで満足でした。
しかし、経済が成長し、食べ物に困らなくなってくると飽食の時代が訪れ、学校の給食でも大量の残飯が出て、喜ぶのは残飯処理をする養豚業者、家庭においても、子供がご飯を残しても、親が勿体ないと叱ることも無くなりました。
その反面、共稼ぎ世帯の増加で、家族揃って朝食や夕食を食べる機会も減り、昼食はハンバーグなどファーストフードで済ませるという人も多くなりました。
健康を維持するためには、バランスのとれた食生活、適度な運動、休養が基本ですが、忙しい毎日の中で、外食依存、食べ物の好みの変化、ダイエットによる食事制限などによって、栄養バランスを正常に保つことは難しい時代となりました。
また、食事も洋食化して魚よりも肉食中心、野菜嫌いが増えたことにより、栄養バランスが崩れやすくなりました。
このため、不足している栄養素を補うためのサプリメントや健康食品の必要性が一層増すようになったのです。また、通常の食事量では微量にしか含まれない成分も、手軽に摂ることができます。
このように、今日では、サプリメントや健康食品は、日々の生活で不足しがちな栄養素や、健康維持に役立つ成分を手軽に補うための食品としても重要な役割を果たしているのです。
健康寿命を延ばす