日本で多くの人達の間で飼育されている「らんちゅう(蘭鋳)」。
らんちゅう(蘭鋳)は金魚の中でも「王様」と呼ばれるほど、特別な金魚として多くの人に愛されている金魚です。
らんちゅう(蘭鋳)が現在の魅力的な姿になるまでの歴史は、どのようなものだったのでしょう。
そもそも金魚の始まりは、西暦370年の中国で赤いフナが発見されたのが最初であると言われています。
その後様々な金魚が誕生し、らんちゅう(蘭鋳)の原種である「マルコ」が日本に持ち込まれたのは江戸時代になってからです。
この頃から日本では金魚の品評会というものが始まっていて、明治4年(1871年)の「元祖丸錦四季詠」が日本で最も古い品評会の記録として残されていますよ。
マルコはその後、ナンキン、オオサカランチュウの3つの品種に分立します。
明治時代に入り石川亀吉氏がその仲間達とともに改良をかさね、現在のらんちゅう(蘭鋳)の形を完成させました。
石川亀吉氏らは、明治17年、「観魚連」を設立し、翌年にはらんちゅう(蘭鋳)の記念すべき第一回品評会が行われましたよ。
その後、日本では大震災、太平洋戦争などが起こりますが、それらの戦火を潜り抜けて再びらんちゅう(蘭鋳)は全国に広まるようになります。
昭和31年には「日本らんちゅう(蘭鋳)協会」が設立され、これによってらんちゅう(蘭鋳)は急速に発展していき、現在の魅力的ならんちゅう(蘭鋳)へと至ることになりました。
らんちゅう(蘭鋳)は今もなお、多くの愛好家の間で品種改良が続けられています。
今後も新しいらんちゅう(蘭鋳)が登場し、私達の目を楽しませてくれることを期待しましょう。