「らんちゅう(蘭鋳)」を知っていますか?
聞いたことのない言葉という人もいるかもしれませんね。
らんちゅう(蘭鋳)とは金魚の一種です。ひらがなで書かれることが多いですが、漢字にすると「卵虫」や「蘭鋳」と書きます。
これから夏に向けて、らんちゅう(蘭鋳)を飼い始めた、という人も多いのではないでしょうか。らんちゅう(蘭鋳)は数ある金魚の種類の中でも「金魚の王様」と呼ばれています。
日本では愛好家の数が多く、毎年らんちゅう(蘭鋳)の品評会が行われているほどですよ。
頭にコブと呼ばれる肉塊があるのが特徴的で、コブの形が良いことを「かしら(頭)の出が良い」などと言います。コブの形によってらんちゅう(蘭鋳)の呼び名が決まっていて、「兎金頭」「竜頭」「獅子頭」など様々なものがあります。
らんちゅう(蘭鋳)の体には背びれはありません。体は小判型をしていて背中の部分を「背なり」と呼び、体が長めのらんちゅう(蘭鋳)は「長手の魚」、短めで丸みを帯びたらんちゅう(蘭鋳)は「丸手の魚」と呼ばれています。
模様は様々で、どれもそれぞれに味があり美しいものですが、最近では紅白のものに人気があるようです。
らんちゅう(蘭鋳)は横から見ても美しいですが、一般的に上からの姿を見て鑑賞するものです。尾びれの形が重要視されていて、尾の形はお椀のような形が良いとされています。
左右均等で美しい丸みを帯びた形です。
尾の形とともに、泳ぎ方でも良し悪しが決まります。
らんちゅう(蘭鋳)は他の金魚に比べると泳ぎが苦手だと言われていますが、良いらんちゅう(蘭鋳)と呼ばれるものは、尾が綺麗に開き、泳ぎ方も優雅で気品があります。
一般的に良いとされるらんちゅう(蘭鋳)は、こうして様々な視点から判断しますが、実際にはらんちゅう(蘭鋳)の姿、模様などは人それぞれ好みがありますね。
お家で楽しくらんちゅう(蘭鋳)を飼育するなら、自分が素直に気に入ったらんちゅう(蘭鋳)を選んでくださいね。