カエルと出会い

November, 2010
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出会い−ティンパニ

ティンパニ (伊:timpani) は、打楽器の一種。主に銅製であり、半球形の胴体に脚がついた大型の太鼓で、皮が張られた上面を通常2本のマレット(ばち)で叩く。太鼓の一種であるが、通常の太鼓は非整数倍音成分が多く特定の音程を聴き取ることは困難であるのに対し、ティンパニでははっきり音程を聴き取れる点が通常の太鼓と異なる。

中世のアラブの「ナッカーラNaqqara」または英語で「ネーカーNaker(s)」と呼ばれる鍋底状の軍楽太鼓を先祖とする。馬の胴の両脇に取り付ける楽器として発達し、15世紀のヨーロッパでは、トランペットと共に騎馬軍楽隊の楽器編成の中心に位置づけられた。やがて17世紀半ばにはオーケストラに取り入れられた。

古典派までは2台一組で、多くの作曲家は主音と属音を補強するのに用いられた。パーセルは歌劇「妖精の女王」第4幕冒頭にティンパニでメロディを書いているが、これは例外中の例外である。(例示:『打楽器事典』音楽之友社)

ベルリオーズ以降さらに多くのティンパニが用いられるようになり、現代では4台一組で用いられることが多い。

ティンパニは19世紀まで、オーケストラや吹奏楽の中で補助的に活躍することが中心的であったが、20世紀になると協奏曲の主役(ティンパニ協奏曲)として、あるいは室内楽やソロで活躍するようになった。

本体の材質は主に銅である。フランス製など一部の楽器には真鍮も用いられる。

ティンパニの大きさにはS・M・L・LLがある。更にピッコロ・ティンパニを追加することもある。大きさは、5台一組の場合では、小さい方から20インチ、23インチ、26インチ、29インチ、32インチのように、3インチ刻みで揃えることが多いが、メーカーによっては他の径のものを用意しているところもあり、上述の組み方に準じて、楽曲や奏者の都合で選ぶことができる。ヨーロッパではセンチで言い表す。尚、18インチや16インチなどのピッコロ・ティンパニは特注となることが多い。

鼓面は従来は皮製であり、現在は樹脂製のものも多い。音質は皮製がより優れているといわれているが「古典的な音がする」と表現した方が合理的である。樹脂製は皮よりも音程が狂いにくいので音程を頻繁に変える現代曲への酷使に耐えうる。

撥はマレットと呼ぶ。従来は木製だったが、現在はフェルトなどを巻いた異なる硬さのマレットを数種類揃え、曲の表情によってマレットを持ち替える事が一般的である。マレットの選定は、古典曲では打楽器奏者が、場合によっては指揮者の指示や協議で決定するが、近代以降は「やわらかい撥で」などと作曲者によってすでに譜面上に指定されていることもある。またマレットの柄の重さや長さによっても音の大きさや力強さが違うので注意を要する。

楽器の方式には、

  1. ギヤ方式(音域が一オクターヴだが、重く操作しにくい)
  2. クラッチ方式(音域が短7度で、より操作しやすい)
  3. バランス・アクション方式(音域が短6度程度で、一番操作が簡単だが、音程が狂いやすい)
  4. シングル・スクリュー方式 (ウィンナー・パウケンが代表格である)
  5. 回転式(現在では見かける事はない。)
  6. 手締め方式(6〜8個のネジを手で閉めたり緩めたりする。低価格の物や古楽器に見られる。)

がある。

音程の異なる複数個で使用されることが多く、単体で使われることは稀である。このため通常、複数形のtimpaniと呼称される。ちなみに、単数形はtimpanoとなる。語源はラテン語のtympanumから来ている。このためTympaniと書く楽譜もあるが、現在ではほとんど用いられない。

複数のティンパニを並べて使う時は、それぞれ違う音程にチューニングしたものを用意する。かつては鼓面にネジが6個程度ついていたり、そのネジがチェーンで連動して音程を調節する仕組みだったが、現代のティンパニには大抵ペダルがついており、音程を調節しながら演奏することもできる。比較的編成の大きなオーケストラや吹奏楽で使われることが多い。

セッティングの仕方としては、「立奏」の場合、まず、MとLの間に立ち、足を肩幅に開き、手はそのままで腰から上だけを回しSとLLがちょうど自分がたたく位置にくるようにする。近年では、アマチュア団体においても「座奏」もよく見受けられるが、特に交響曲やオペラなどの長時間演奏に適することと、現代曲では多数の音程を必要とするため、音換えが頻繁になるのを合理化するためである。また、奏者の背丈にあわせ演奏しやすい高さにできる、つまり打面に対して適切な角度を保てるということから座奏を好む奏者も少なくない。奏者から見て、ピアノのように左に低い音、右に高い音をセットするのがアメリカ式で、その逆に並べるのがヨーロッパ式である。ヨーロッパ式の利点は、典型的な完全4度に調律した場合、主音が左に来るので、右利きの人は弱い左手に多く仕事させるので補強的な意味がある。

オーケストラにおいて、ティンパニ奏者は通常ティンパニのみを担当し、他の打楽器に持ち替えることは基本的にはない。例外的にR・シュトラウスの「薔薇の騎士」の最後で他の打楽器奏者が皆帰ってしまってティンパニ奏者が一時的にトライアングルを担当する場合がありうる。現代音楽でもオーケストラ編成の曲はこれに準ずる用い方が好まれる。一方で、吹奏楽や室内管弦楽や打楽器アンサンブル編成の曲は、ティンパニ奏者が他の打楽器を持ち替え担当することもある。

また、ティンパニは余韻をうまく生かすことも演奏の一つに入る。余韻をとめるには、ティンパニをバチで打つところを手でなでるようにする(低い音は余韻が長く、高い音はすぐ余韻が消える)。この動作を「マッフリング」という。

音程はF2-F3の範囲で調節できる。近現代においてはそれより更に低いまたは高い音程を求める場合もあるが(ベルク『管弦楽のための3つの小品』など)、音質が緩すぎてはっきり聞こえないなどの問題があり、あまり一般的ではない。29インチ以上の大型楽器では、これらの拡張音程も音質にさほどの問題なく演奏することが出来る。

ベートーヴェンの交響曲第9番では楽章ごとに異なる調律を求めた。

また、主音と属音のみを調律していた時代には、曲が転調によってそれらの音から離れても、第3音や第7音に相当する箇所でティンパニを叩く事が多く用いられた。これはティンパニの音質は均等な倍音が出るものの管楽器や弦楽器と比べると不明瞭なため、音程の充実よりは打楽器的な噪音効果を優先させて用いたことによる。ベルリオーズ/リヒャルト・シュトラウス補筆「管弦楽法」では、リヒャルト・シュトラウスの補筆としてヴェルディの『仮面舞踏会』など初期作品におけるこれらの「無頓着な」用法について「私の趣味ではない」と否定的な意見を寄せているが、これはティンパニの調律が容易になったシュトラウスの時代の反映もあるだろう。

バルトークの『管弦楽のための協奏曲』では、演奏の最中に調律を変更する事が求められる。特に第5楽章205小節ではトリルを奏しながらのグリッサンドが指定され、ペダルティンパニでなければ演奏することが出来ない。他にストラヴィンスキーの『狐』にも同様の奏法指定がある。(例示:伊福部昭「管絃楽法」より)

現代では、このようなペダルを用いた奏法や頻繁な調律の変更も普通に用いられる。

2006年フジテレビ系で放送されたテレビドラマ(月9)「のだめカンタービレ」の中でのキャラクター「奥山真澄」がオーケストラの演奏で使っていたことから、実物が広く知られるきっかけになり、その後 自動車のCM等にも登場するなど、ここ数年はかつてなく知名度が上がっているとも言える。

中国には「定音缸鼓」Dingyin Gangguと呼ばれる、ティンパニの構造を取り入れて従来のゴウ鼓(花盆鼓)を改良して作った楽器がある。(打楽器辞典 音楽之友社 より)

鼓面の中心を叩く
通常ティンパニ奏者は中心から離れた部分を叩くが、鼓面の中心を叩くことにより押さえ込まれて響きの止まった音が出る。
手でティンパニを叩く
鈍った野生的な音が得られる。
伊福部昭は手の甲を使って爪の音を含めて叩く奏法を「土俗的三連画」で指定している。(例示:伊福部昭「管絃楽法」より)
スーパーボールでティンパニの鼓面を擦る
スーパーボールは小さなものや半分に切ったものを用い、串やピンを刺しておき、その串の部分を持って擦る。こすると唸り声のような低い連続的な音が鳴り、作曲者によっては「鯨の鳴き声」とも書いてある。このスーパーボールによる特殊奏法はティンパニに限らず大太鼓やタムタムでも可能。それぞれの楽器の共鳴による特殊な音色が得られる。
マラカスでティンパニを叩く
一人の奏者の演奏によりマラカスとティンパニの両方の音が得られる。ティンパニの音は若干鈍くなるが、効果的に使えば有効な奏法である。西村朗の『ティンパニ協奏曲』、『ファゴット協奏曲《タパス(熱)》』など。
タンブリンをティンパニの上に乗せてティンパニを叩く
一人の奏者の演奏によりタンブリンとティンパニの両方の音が得られる。タンブリンには「脚」と呼ばれる突起がついている必要があり、無ければテープまたは絆創膏などで代用する。
テンプルベル(鈴)やアンティークシンバルをペダル式ティンパニの上に置き、テンプルベルやアンティークシンバルを鳴らしながらティンパニのペダルを踏み替える
ベルがティンパニの胴に共鳴し、ペダルを踏み替えることにより倍音のフォルマントが変化し非常に澄んだ神秘的な音が鳴る。アンティークシンバルよりもテンプルベルのほうが効果的であり、またどちらも低い音のほうがより豊かな共鳴が得られる。一台のティンパニの上にベルを複数載せることも可能。武満徹の『ウィンター』[2]、湯浅譲二の『相即相入 第二番』などで効果的に使われている。
共鳴の手段として用いる
声や金管楽器などをティンパニに向けて発音し共鳴させる。きちんとチューニングが合っていないと共鳴しない。
奏者がティンパニの中に飛び込む
マウリシオ・カーゲルの『ティンパニ協奏曲』で使用。あるひとつのティンパニの鼓面をはずして替わりに紙を張り、そのティンパニは置くだけで演奏せず曲の最後に奏者が飛び込む。ある意味ティンパニ奏者にとって究極のパフォーマンスといえる。
 

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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