過去に出逢った13匹の猫の話

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ななせ♪

猫フェチの私がこの30うん年間に出逢った猫たちとの人生を連載エッセイとして綴っていきます。

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2005/04/25
風来坊遭遇【麻呂】vol.8
私と同居人は、箱の中で寝ている子猫を起こさないように気を付けながら朝通った公園に足を踏み入れた。
公園にはいつものように学校の終わった小学生達が遊んでいる、と、その中に段ボールを囲んでわいわいやっている小学生が目に止まった。

「うわー!くせー猫ー」

そう言いながらつかんでいる男の子の手には小さな猫がぶら下がっていた。
小学生が囲んでいた段ボールの中には小さな生まれたての子猫が4匹入っていたのだ。へその緒がまだ付いている子猫もいる。
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2005/04/19
風来坊遭遇【麻呂】vol.7
バニラの子供達が生まれるちょっと前、こんな出来事があったのでちょっと番外編で書き留めておく。

私と同居人は、いつも会社に行く途中、神田小学校(現:千代田小学校)の前の神田公園を通り抜けて出勤していた。ここは野良猫たちが多くて猫おばさんもたくさんいたし、私たちも餌やりに便乗したりして結構楽しみにしながら通る場所だった。
その日も同じく公園を通り抜けようと公園に入った。
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2005/04/13
猫伝染症腹膜炎
1113428713864927.jpg我が家の子猫たちを襲った猫伝染症腹膜炎という病気。
詳しくは下記のURLを見て欲しい。
参考:ニュータウン動物愛護会ホームページさん。

この病気は腸コロナウイルスというものにより発病する。
野良なら誰でも持っているのだが、発症の確率は10%。
しかし我が家はこの感染で2匹の幼い命が消えた。
10%なんかじゃないじゃん! と当時は泣きわめいたものだ。
このことを思い出すといつも胸が痛む。

しかし、残された子猫たちをしっかり育てなければならない親猫は、病気の子猫を見捨ててしまう。
生きていくためにはしかたのないことなのだ。

さんちゃんとよっちゃんは3ヶ月でこの世を去った、それもまた運命なのだろうか。
さんちゃんは生まれた時にすでにクル病であった、よっちゃんはケンカで怪我をして足から菌がはいり、やっとその傷が癒えてきていた頃だったのに発病した。
弱い子猫の体力とストレスが、ウイルスに負けてしまった原因なのだろう。
天命と言えばそれまでだ、しかしあまりにも短い一生である。
早くこの病気を完治できる治療薬が現れることを常に祈っている。
 
五つ子誕生【子猫達】vol.6
1113394741740687.jpg「出費は痛いけど、文句言われるよりはいいもんね」

家族からはバリバリ文句が出たが、私たちはさくら達を手放す事なんてできなかったのだ。
引越整理やら転居届やらで忙しく、避妊手術に連れて行く間もないそんな中、バニちゃんは発情が治まったのか泣きわめかなくなった。

そんなバニちゃんに異変が起こった。
乳の周りの毛が大量に抜け始めたのだ。ストレス脱毛?いや、こ、これは…。

バニちゃん、ご懐妊だった。  [続きを読む]
2005/04/12
五つ子誕生【子猫達】vol.5
1113314231755650.jpgさくらとバニラが我が家に来て数ヶ月、とうとうバニラに発情期が訪れた。
生後六ヶ月、結構早くきてしまった。
「あんぎゃらぐえ〜 あんにゃぁ〜」
しょっちゅうという訳ではないが、時々今までと全く違う鳴き声で鳴きまくる。
「そろそろ避妊手術の時期なのかな〜…病院に予約しないとね」
「避妊手術って結構お金かかるんだよねぇ?給料日までちょっとバニちゃんに我慢して貰おうか」
「さくらはまだなのにね」
給料日まであと2週間という時期、お金が乏しかった私たちは少々我慢することにした。
それがそもそもの間違いだったのだ。  [続きを読む]
猫のおしゃぶり
1113313672248818.jpg猫のおしゃぶり行為。
この行動、よく聞くのだが、全ての猫が必ずやるとは限らない。
これは親の乳を求めてやっちまう行動らしいが、実際大人になってからもおしゃぶり行為をしてしまうのは、飼い主が甘やかしているってことなのでしょうかね?

今飼っている雄猫のひじき君は耳を吸います(^_^;

かなり痛い、いいかげんやめてくれないかなー。
しかしやめたらやめたできっと人間の方は寂しい気分になってしまうんでしょうな。
2005/04/07
臆病者襲来【バニラ】vol.4
1112804708526145.jpg「ここまでやせ細ってるから、なんか病気もあるかもしれないよ」

段ボールに入れたまま電車に乗り、同居人と一緒に、さくらを診てくれていた動物病院へ連れて行った。

「すいません、この子にワクチンと駆虫をお願いしたいんですけど」

子猫を診察室へ連れて行く。

とってもおとなしい。おとなしすぎる。

電車の中でも二・三度鳴いたっきり静かにしていたので、まさかどっか具合が悪いのかとビクビクしていた。  [続きを読む]
2005/04/06
臆病者襲来【バニラ】vol.3
1112789642086622.jpgさくらが我が家に来てから一ヶ月が過ぎた頃、彼女に異変が起きた。
ストレスによる脱水症状だ。
熱が高く体重はどんどこ落ち、病院に連れて行ったその日にそのまま入院、2日ほど点滴生活をしてなんとか元気を取り戻して帰ってきた。
原因は、昼間私たちが仕事に出ていて家におらず、夜も残業で夜中に帰ってくるという生活だったため、寂しさでストレスが溜まってしまったらしい。
おてんばの割にはかなりセンシティブな神経の持ち主だと言うことが発覚。

「どうしようか…やっぱり赤ちゃんだから寂しいんだよ。うちらが出かけるとき泣きわめいてるみたいだし」

元気で暴れまくり、悪さをたいがいやり尽くしているとはいえまだ二ヶ月ちょっとの子猫、人間でいったらまだ2〜3歳の幼児だ、朝出がけ、声は聞こえないが窓ガラスに肉球を押しつけて私たちを見ながらニャーニャー言っているであろうさくらを見て、私たちは悩みに悩んだ末もう一匹猫を飼うことにした。

二匹でいれば寂しくないだろうと考えたからだ。  [続きを読む]
2005/04/05
音のない出会い
1112711374346900.jpgさくらとの衝撃的な出会いは今でも覚えている。
このエッセイ『小悪魔襲来【さくら】』を書いたのは3年前のことだ。
未だに文章という物がうまく書けずにイライラしている状態だが、なぜかしら猫の話を書き始めると思い出がどんどん鮮明になってきて無心状態で書きつづっている。

どの猫とも別れがあった、しかし別れよりも出逢った事が衝撃的すぎて頭から離れない。
人との出会いや別れにも言えることだが、別れはなにかしらの足音が聞こえる。
しかし出会いには足音はない。
いつもいつも突然で、いつもいつも私を驚かせ動揺させる。

3年前、4章までは書いていたのだが、途中で連載を断念した。
といってもちゃんとした読者が居たわけではないのだが…(笑)
なので4章までは、今まで書き留めていたエッセイを、少々手を加えて再アップすることになる。
それ以降は今の私自身の言葉となるので、イントネーションが少々変わるかもしれないが見逃してやってほしい。
2005/04/04
小悪魔襲来【さくら】vol.2
1112652142614562.jpg翌日、仕事をすませ猫を引き取りに行き、おばーちゃんとお孫さんにお礼をいい猫をキャリーバッグへ入れた。

「結構汚いから洗ってから家に入れた方がいいよ」

「え?洗う?わ、わかりました」

困った、猫の洗い方なんて知らない(苦笑)そういえば電車に乗るときって猫の料金も払うんだろうか?
焦った。同居人も焦っていた。
やっとそのとき、自分たちに猫に関する知識が全くないことに気が付いたのだ。ひゃー!  [続きを読む]
小悪魔襲来【さくら】vol.1
1112633574146032.jpg最初に猫と出逢ったのは、15年ほどまえ。
当時神田司町の広告代理店に勤めていた私は、朝いつものように会社のビルのエレベーターホールでエレベーターが降りてくるのを待っていた。

そのときふと目をやった会社のビル前の民家。その家の玄関先には、松だの幸福の木だのの鉢がうりゃうりゃ並んでいる。
当たり前に見ていた情景が、その日だけは違っていた。
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プロローグvol.0
1112632374036038.jpg最初に言っておくけど、私は猫フェチである。異常なまでのフェチとも言える。
別れた男や友達の顔や名前は忘れても、猫の顔と名前は今でも覚えているという人に冷たいある意味アブナイタイプの人間だ。
30うん年間の間に同居した猫は13匹。まーこれは友達の猫やら預かった猫やら、貰い手が見つかるまで一緒にいたという猫も含まれる。
この【平凡猫生活小話発掘探究委員会】では、主に今同居している猫「小梅」についての探究ページになるであろうが、昔飼っていた猫の話題や家族の話も取り混ぜながら進めていこうとたくらんでいるので、視聴(読者)者様には色んな意味でどうぞ楽しんでいっていただきたい。