金魚をうちに招いてから
本当に一日だけ 朝早くから 晩遅くまで
長時間 家には誰もいなかった日がありました。
それは 約一年前
母ががんの疑いのため検査結果を聴きにいく為
私も 父と病院へ付き添い大病院へいく日のことでした。
ちゃびにいってきますと言うと同時に
付いて来てくれたらどんなに心強いだろうとおもい
なきそうになるのを必死にこらえて 車へ向かいました。
乗り込むときに 白い体で薄茶色のはねのすずめを
3人で見ました。
あっ!ごぶ ごぶがついてきてくれるんや!
直感的にそう思ったのを 今も鮮明に思い出します。
ミニちゃんの結婚があり
ばたばたとしたまま検査検査のみんなが怖い顔をした
緊張の日々 あまりちゃびに笑ったりはきっとして
なかったんとだと思います。
その日 いっぴきぽっちのちゃびは
(推測でしかありませんが)寂しくて何度も温度計を
鳴らしたのかもしれません。
その日から ちゃびは浮くことができなくなったままです。
・幼さがみえる一年前のちゃび・
結果は 母は がんではなく 薬で治る病気でしたが
10ヶ月の大量の薬を飲むことに。
それも 先月末終了となりました。
治療中よりも それを維持するための緊張のほうが
ずっと強いなあと感じます。
あの日から 今日まで
がんばってくれている ちゃび。
ちゃびと一緒だから お母ちゃんはがんばれたんだと
今 振り返って思います。
・くるくるりんの背びれが ますますくるくるりんに・
くるくるりんなちゃびの背びれ
漆黒の宇宙のような瞳を みていると
いろんなことが吸い込まれ 無心に。
ああ一年本当に早かったとおもった一日でした。
撮影くろ