フクロモモンガの爪切りって賛否両論に分かれますよね
私は以前から「ソレはおかしいんじゃないの」と思っていた訳です。
我が家では爪を切ります。
だってね、フクロモモンガが爪を引っ掛けて自分では抜け出せなくなる事故が何度も起こっているのです。
多くの場合は引っ掛かってもすぐに抜けるのですが、抜けずに絡まってしまう事が本当に頻繁に起こります。
例えば私の服に足を絡めてしまい、それにビックリして反対方向に逃げるので布地が指に絡まる状態になってしまって外れなくなったり・・・
一体どれくらいの時間そうしていたか分かりませんが、気が付いたらカーテンに爪が絡まってぶら下がっていたり・・・
なので私はその都度「その指の爪だけ」を切っているのです。
爪が絡まって身動き出来ない状態ですから、フクモモズも殆ど抵抗する事無くおとなしく切らせてくれます。
主に布のポーチ・人間の服・カーテン・座布団なんかに引っ掛かります。
足が180度回転した状態 (つま先が背中の方を向く状態) で発見されることも多々あるのです。
おそらく経験している人は「どういう状態か」というのを即連想できると思います。
コレを見たら誰でも「危険」と感じますよね。
だからフクモモサイトや某SNSのフクモモコミュニティーなんかでも頻繁に「爪切りに付いて」の質問が出るのだと思います。
そしてこういうのを何度も経験している方は「切らなければならない」という訳ですね。
そして洗濯ネットに入れてとか、ケージの網に掴まっている時にとか、二人がかりでとか「自分なりの方法」を教えてくれるんですよね。
病院で切ってもらうって人も案外多いですよね。
でも本当にソレで良いの
私は始めてフクモモが我が家に来た日、壁を駆け上がるのを見てビックリしました。
フクモモを飼っている人にはおなじみの光景で「当たり前の事」ですが、始めて見た時には「スゴイッ」って思いませんでしたか
一体どうゆう爪なんだろうって思いました。
ですが爪を全部切ってしまったらフクモモは壁を登れなくなってしまいます。
それで止まり木から滑って落ちたとか、ケージの天井から落ちたとか言うのを理由に「切らない派」の人もいますよね。
ですが本当にソレで良いの
布に引っ掛かってしまう爪をそのまま見過ごすの
私はどちらも「違うでしょう」と思うのです。
この二つの意見がどちらも間違っていると私が思う理由は、「どちらの意見も全ての爪を同時期に切る事が前提」となっている事です。
何故「そのどちらか」を選択する必要があるのでしょう
何故「そのどちらか」でなければならないのでしょう
何故「危険な爪だけを切る」という風に思わないのでしょう
爪を引っ掛ける事故に遭った事がある人は (おそらく殆どの人が幾度となく経験していると思いますが) 引っ掛けてしまうのが殆ど「後ろ足の爪」である事に気づいていると思います。
そして後ろ足の中でも「長い指の爪」で有る事が殆どです。
我が家では4匹なので、頻繁に爪を引っ掛ける事が見受けられますが、手の指を引っ掛けるって事は殆ど無いですよね
引っ掛かっても自分で簡単に外せます。
手の爪は様々な作業をするので、その分削れ安いでしょうし足より起用に動かせるからだと思います。
そして私は「そういう爪は切る必要は無い」と考えています。
そういう爪まで切ってしまったら、ソレはフクモモに「困難な生活を強いる」結果になってしまうだけです。
全ての爪を同時に全部切ってしまうから壁を登れなくなる。
止まり木から落ちたりケージの天上から落ちたりする。
コレって良く考えれば「当然」ですよね。
ですが足が不自然に捻じ曲がった状態で爪が絡んでしまうような事故を防ぐには「その爪は切らなければならない」と思いませんか
私が爪切りをしているので「滑って落ちた事が無いかもし無いとしたらそれは偶然の賜物に過ぎない」というような事を言われましたが、当然ながらそんな事は一度もありません。
もしそんな事があったなら「爪を切らずに自然と爪が削れる方法」をもっと真剣に考えています。
だって20本の爪の中で、たった1本の爪が短くなるだけなのですから・・・
理屈で考えても「それなら滑る事は無いだろう」と思いませんか
ソレに切っているのは後ろ足の爪ですから・・・
フクモモの爪って本当に細くて鋭いですよね。
フクモモの体重は、大人でおおよそ80〜110g位と言われていて、ソレは実はオカメインコの成鳥の平均体重と同じ位です。
でもね、オカメインコの爪も体中に引っ掻き傷が出来るような爪ですが、フクロモモンガの爪とは全く違うんです。
もし肩からずり落ちたら、オカメインコの傷は定規の角で引っ掻いたような傷になりますが、フクモモの場合は「針の先で引っ掻かれたような傷」ですよね
すごく先端が細く尖っていて、皮膚の表面を、どちらかと言えば「痛い」より「痒い」って感じで這い回りますよね。
これは私の皮膚が丈夫なので「痒い」って感じるだけで他の人は「痛い」と感じるのかもしれませんが・・・
でも例えばフクモモに指の先を掴まれたりすると「痛いと感じる事無くサクッと刺さっている」ようになりませんか
餌を手で与えているとよく指を掴まれるんですけどね、私は他の子にも餌を運ばなければならないので掴まれた手を離そうとするんですよ。
でもね、たった1〜2本の爪が私の指に引っ掛かっているだけでも外せません。
爪先が皮膚に食い込んでしまっているから、そのまま引っ張ってしまったら「爪が抜けてしまうんじゃないか」と思うからです。
なのでそういう時には、指を一本一本掴んで外していくしかないんですよね。
で、つまりそんな風に鋭いフクモモの爪ですから、20本の指の中で1本の爪だけ短くなった程度で落ちる事はありません。
実際本当にそんな事故は一度もありませんよ。
まぁ、まだ飼い始めてたった1年しか経っていませんが・・・
でももし「たった1本の爪が無いだけで木を登れない」状況だったとしたら、野性下のフクモモは「指が1本欠損しただけで生きて行く事が出来ない」って事になってしまいますよね。
でも実際は「天敵に襲われて足を1本無くしてしまった」様な子達も居ると思います。
勿論逃げ足が遅くなりますから「寿命が短くなる」事は有り得るでしょうが、その為に木に登れなくなるって事は考えにくいです。
でっ、私の結論としては「切る必要の無い爪まで切る必要は無い」でも「引っ掛かって危険な爪は切らなければならない」という結論になる訳です。
私は、引っ掛かって身動き出来なくなっている状態の時に、不自然な方向を向いている足を掴んで正常な方向に向けながら「人間の赤ちゃん用爪切り」でその爪の先端だけをチョコッと切っています。
血管の直前まで短くする必要性を感じませんし、「引っ掛からなくなれば良い」と思っているので、本当に先端を少しだけです。
本当は「引っ掛かる前に切らなければ駄目」と言われるのかもしれませんが、生憎その判断は出来ないのです。
だから引っ掛かり始めたら (自分で抜ける状態で) その子の様子を観察し、外すのに手間取っている間にチョンッと切ります。
助けてくれたのを理解しているようで不思議と怖がらないんですよ。
人間のベビー用爪切りを使うのは「先端が丸いから」です。
眉毛バサミなんかだと先端が尖っているでしょう
だから刺さってしまったら危険だし、逆に「刺さらないように」なんて余計な事に気を取られず「絡まったっ・・・今だっ・・・」と即切れる状態の方が自分も楽だからです。
爪切り推奨派の人も反対派の人も、よ〜っく考えて欲しいです。
でも最終的には「各家庭の環境や状況に合わせて、どうするか決める」のが大切なんですけどね。
室内・ケージに布類が無ければ、殆ど引っ掛かる事も無いでしょうし、野性下のように家庭内で爪とぎが出来る状況なら必要ないでしょうし・・・
私は切る派・切らない派と決め付けてしまう必要は全くないと思います。
状況に合わせて「臨機応変派」ってのも有っていいんじゃないですか
爪切りに慣れている人なら、引っ掛かる前に時々「後ろ足の長い爪」だけを1本ずつ切ってあげるって事も可能そうですよね。
私は左右の足の爪を同時に切った経験がないのですが、もしかしたら左右1本ずつ切っても行動には支障ないかもしれませんね。
もし試した人がいたら結果を教えてくれると嬉しいなぁ。
でも私には「絡まっていない爪は切れない」かも・・・
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雛も大きくなり、総勢12羽となりました。
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