回し車での危険性を指摘されて、でも「何故吹っ飛ぶとか叩き付けられる」のか理解できずに色々聞いたり観察をしたりした所、我が家のフクロモモンガの回し車の使い方がハムスターやリスとは全く違うと言う事を知り、更には「走り方も全く違う」という事を知らされ、そしてソレは「生態による習性の違いや、身体の構造の違いがあるからだ」という所に行き当たりました。
私が「叩き付けられる」とか「跳ね飛ばされる」というのが理解出来なかったのは、昨日書いたように「我が家の子達はそんな激しい回し方をしない」からだったのですが、色々知るうちに「激しい回し方をしない」のではなく「激しい回し方が出来ないのかも」と思いました。
本日「我が家の子達と同じような回し方」という方からメールを貰いました。
そこで大変興味深かったのは、「シマリスより体格が大きいのでリス用ではなくテグー用を使用している」とか「以前特大の回し車を使っていたけど小さかった」と書かれていた事でした。
そうなんです。
我が家のは直径20センチのものですから、私は「小さすぎる」と思っていましたが「大きい回し車」という表現をされて驚いたのです。
ですがやはりフクモモ飼いさんの間では「小さい」と感じるのだろうと思いました。
実はどうやらシマリスの平均体重は100g前後らしく、大きさで行くとフクモモと同じ位だったのです。
それなのにリスでは問題なく、フクモモでは小さいと感じるのは、やはり回し方の違いがあるからなんだと思います。
シマリスの回し車を自作販売している方のHPを教えていただきました。
【シマリス"くるくる"ワールド】さんです。
コチラのHPの下の方に掲載されている写真を見て「やっぱり」って思いました。
すごいですね、リスってあんな風に走るんですね。
リスやハムスターは「体をのばして反身の状態で継続して走り続ける事が出来る」と言うのを聞いて、何となく頭の中で想像出来ましたが、実際に見てみると本当にフクモモとは全然違う走りなんですね。
あれこそ「走っている」という感じがします。
逆にリスやハムスターを飼っている人には「あれが当たり前」なんでしょうね。
でも我が家の子達こんな風に身体を伸ばして走れませんから。
そしてソレは回し車を回す時だけではなく、床を走る時も同様です。
基本的にはピョンピョンジャンプして走るか、這うような感じで走ります。
フクモモのジャンプ走行は、毎日見ている人にはお馴染みだと思いますが、後ろ足でジャンプして後ろ足で着地するんですよね。
ですが床から壁や人間にジャンプ・高い所からジャンプする時には4本の手足を使ってしがみつく様に・衝撃を和らげるように着地します。
コレはカーテンから飛ぶ直前です。
まずココに大きな違いがあります。
ハムスターは地上性の生き物なので、追いかけられたらひたすら地上を走って逃げるしかありません。
なので高速走行出来る構造になっているのでしょう。
リスは樹上性の生き物ですから木の上に逃げる事は出来ますが、おそらく樹上を走る・短い距離のジャンプしか出来ないでしょうから、やはり基本的に走って逃げるしかなく、走るのが得意の部類なんだと思います。
フクモモも確かにリスと同じ樹上性の生き物ですが、基本的に鳥のように飛ぶ生き物なので走るのが元々得意では無さそうに思います。
上記HPの写真では、リスが身体のほぼ中心に前足を出しているのが分かります。
ですがフクモモの歩き方・走り方は、基本的に前足が顔の両サイドに出ます。
高速走行出来ない理由はココにあるんじゃないかと思います。
普通にのたのた歩く時も、手足は顔の幅より広い位置にあります。
フクロモモンガは皮膜を広げて飛ぶ生き物なので、両手足が完全に180度の状態に開く事が出来ます。
モモンガ以外の小動物でこういう事が出来る生き物は殆ど居ないでしょう。
逆に言えば手足を広げるのは得意だけど、身体の中心に向って高速で手足を動かして走るって事は相当難しそうな気がします。
コレが普段の両手を付く間隔です。
そしてケージを歩く時なんかは↓こんなにも↓手足を広げて移動しますよね
私にはコレが辺り前の光景だったんですが、良く考えればこんな風に手足を広げて歩く動物は少ないように思います。
そして床を走る時の体勢は・・・と言うと・・・
ベビーの中でも比較的大きくなって「皮膜が伸びてきた」写真を選んだんですが・・・
でもフクモモを飼っていない人には「ベビーだから上手に歩けなくて手足が開いてしまっている」ように見えるかもしれません。
でも大人になればもっと皮膜が大きく広がるので四角い布が走っているように見えます。
フクモモが床をジャンプではなく早く走る時って、こういう体勢で走りますよね
両手を交互に前に出して、爬虫類のような足運びだと思います。
この歩き方って、きっとリスやハムスターとは全然違うと思うんです。
そして実際フクモモは、上記HPの回し車を回しているリスのような走りは、例え地面でも出来ないと思うんです。
そう考えると、回し車はフクモモには向いていないのかもしれません。
回し車の目的で使うのなら、やはりフクモモだと相当な直径と幅が必要なのだと思います。
回し車のスピードがゆっくり一定で回り続けられる電動のようなものなら良いかもしれません。
だからフクモモにとっての回し車は「ゆりかご程度の玩具」なのかもしれません。
リスやハムスターのような「高速回転させるのを前提とした危険」は無くなると思いますが、「走って運動する」役には立たなさそうな気がします。
でも我が家の子達回し車に乗るのが結構好きなんですよね。
ソレまでの私は、それでも「フクモモが回し車で走っている」と思っていたし、そう表現していたのですが、他の動物から見ると「揺らして遊んでいるだけ」のような気がしてきました。
でっ、結局そうなると「回し車が回らなくても良いんじゃないの」って結論になったんです。
フクモモだったら回し車が回らなくても自分が内側を回って遊ぶでしょう。
そして少し揺れたらもっと喜んでくれるかも・・・
まだまだ途中経過で結論には達していないのですが、現時点ではこんな風に思っているのです。
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雛も大きくなり、総勢12羽となりました。
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