ダービーが終わったが、今週末も東京競馬場は熱く燃える。上半期のチャンピオンマイラー決定戦・安田記念に、07年ダービーなどGI5勝のウオッカと08年ダービー&NHKマイルCの変則2冠馬ディープスカイが出走。1600メートル以下でのダービー馬同士の対決は28年ぶりになる。直接対決では1勝1敗。どちらが勝ち越すか−。
まだダービーの余韻が冷めやらぬが、2頭のダービー馬が今週末の戦いに向け、早くも火花を散らしている。07年ウオッカと、08年ディープスカイが安田記念で激突する。2400メートルのダービーより800メートル短いが、ウオッカは昨年の安田記念、前走のヴィクトリアマイル、ディープスカイは昨年のNHKマイルCと、ともに府中の芝マイルでGI制覇があり、力を出せるテリトリーだ。
むしろウオッカにとっては、芝1600メートルは最も安定している条件といっていい。8戦6勝2着2回と連対率は100%。さらにディープのGI2勝に対してGI5勝と、総合的な実績もウオッカの方が断然上だ。
7馬身差で圧勝したヴィクトリアマイル後「この馬の背中を渡したくはない。これからもこのような走りをして、連戦連勝で行かないと」と気を引き締めた武豊騎手。ダービーは皐月賞13着大敗のリーチザクラウンを復活の2着に導き、天才の手綱さばきにもエンジンがかかった。これまで2度の対決は昨秋の天皇賞がウオッカ1着、ディープ3着。ジャパンCがウオッカ3着、ディープ2着で1勝1敗。28年ぶりとなるマイルを舞台にしてのダービー馬対決で五分の勝負にケリをつけて、牝馬史上最多のGI6勝目を挙げる。