古馬のマイル女王決定戦へ、主役ウオッカが栗東CWの最終追い切りでラスト1F11秒4と絶品の切れ味を見せた。同じローテで2着に敗れた昨年より出来は明らかに上。ドバイ遠征の敗因ははっきりとしないが、国内の牝馬同士の一戦なら負けられない。
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08年年度代表馬として迎える最初のレース。その最終追い切りで、ウオッカが絶品の動きを見せた。武豊が騎乗し栗東CWで行われた3頭併せ。トライアンフマーチ(3歳オープン)、シャンパンファイト(4歳1000万下)を追走し、引っ張りきりの手応えで4角は最内へ潜り込んだ。最後まで鞍上の手綱は動かないまま。しまい重点だけに全体の時計は5F67秒5と平凡だったが、はじけるように伸びて、ラスト1Fは11秒4と“極上”の切れ味だった。
「先週(栗東CW5F63秒3)、今週と追い切りに乗りましたが、本当にものすごく良かった。状態は間違いない。調教の動きだけなら、今までで一番だと思います」。鞍下から伝わる好感触に武豊は表情を緩ませた。
ただ一方で、不安材料もある。「ドバイ(デューティフリー7着)の前もすごくいい動きだったのに、レースでは“どうしたのかな”という感じでしたから」。調教の良さがレースに直結しなかったことが、ユタカの自信に影を差す。それでも「これまで結果を出している東京コースで、しかも牝馬限定戦。負けられない立場です」とG1・4勝馬の底力に期待する。
昨年(2着)と同じローテーションだが、状態は今年の方が数段上だと角居師は言う。「輸送に慣れたこともあるんでしょうけど、今年はドバイから510キロぐらい(の馬体重)で帰ってきましたからね。その分、調整もうまくいきました」。このあとは安田記念(6月7日・東京)で、さらに宝塚記念(6月28日・阪神)へも参戦するプランが。まずは昨年取りこぼしたこのレースで、きっちり結果を出すつもりだ。
第4回ヴィクトリアマイル(GI)マル秘情報
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先週の競馬情報から考察、軸馬6戦5勝なり