日本の領海での資源開発の話が多く聞かれる様になった

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Apr 27, 2013
税理士のつぶやき・・資源大国としての日本
ここ近年、日本の領海での資源開発の話が多く聞かれる様になった。特に、その埋蔵量は日本の天然ガス使用量の100年分に匹敵すると言われる、メタンハイドレートについては、「ついに日本も世界最大の資源国になれるか?」と多くの期待が寄せられている。

日本が資源国となれば、製品を作り輸出していた今までの日本の在り方とは180°異なり、他国との価格競争もなく、世界的な需給バランスにより決まる国際価格によって、その国の収入が決まる様になる。

他国と競合することもなく、資源の国際価格が上昇することにより経済が発展していく資源国の在り方は、少ない資源と輸入による材料を、国内で加工する事によって経済を発展させている日本からすれば大変うらやましい状況だが、資源国には資源国ならではの問題点がある。

ひとつは、資源国の多くで既得権益と資源をめぐる紛争が起きている事。資源の供給にはその地域の経済が関与することが少なく、国全体でその資源の利益を享受するのは難しい。その所為で、国内の経済格差が社会問題となるほど広がる例が、資源国では多々見られる。

国内での財政権をめぐる対立が内戦にまで発展したナイジェリアの例をはじめ、資源国の多くが紛争地域を抱えている。日本の場合は、資源を採取する場所が海上となるため、その紛争相手は隣接国となる可能性も考えられる。

そうなれば資源国として平和的に経済発展するのは難しく、武力強化を伴うことになるだろう。

国の在り方を資源国としてのものに完全にシフトしてしまえば、あとは資源の目減りを気にしながら、一時の栄華を求めるしかない。そのような資源国としての問題点を考えれば、領海での資源開発は手放しに喜んではいられない気がする。

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